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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第五話
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「どうやらこの場所はすでに連中にばれているらしい。まっすぐこちらに向かってきてる反応があるんやて。とりあえず連中の足止めは俺が引き受けるから、先に行け」
「しかし先輩……」
「大丈夫や、問題ない。こんなときくらいかっこつけさせろ」

 そして竜二はまっすぐ飛んでいった。それを見たなのははすぐに彼に念話を飛ばす。

『竜二さん!?』
『すぐ戻る!先に帰れ!』
『でもクロノ君の時空転移もなしにどうやって!?』
『こっちにも時空転移くらいあるわな!ユニゾンデバイス舐めたらあかんで!』
『それとこれとは話が違うと思います!とにかくすぐ戻ってください!』
『ええからはよ行け!ガキのお守りは大人の仕事や!』
『うううう……仕方ありません!』

 するとなのはは竜二を追うと、思い切り彼にバインドをかけた。

「ちょ、なのはちゃん!?」
「竜二さん一人が残るより、全員一気に戻るほうが効率がいいんです!」
「いやいや、せやから戻る準備ができるまでの時間稼ぎをやな……」
「何をされるかわからないのにですか!?護りたい人を心配させたいんですか!?」
「ぐぬぬ……」

 そこに直人がやってくる。

「なのは、よくやった。そのまま先輩を引っ張ってきてくれ」
「はい!」
「くっそぉ、情けねぇ……」

 そしてそのまま竜二はなのはに連行され、転移魔法によって撤退していった。



 その数時間後。そこにいた30人の武装勢力は、魔力探知を行っていた。

「あの事件の関係者は、確かにここにいたようだ」

 リーダー格らしき若い男がつぶやいた。全員が全員、マシンガンか何かと思われる武器を持っている。

「確かに。緊急離脱でもしたのか、魔力の残滓があからさまに残っているな。お粗末なことだ」

 別の男が言葉を返す。

「リンディ・ハラオウン……どうやらあの事件から、艦を部隊化して独立指揮権を得たというのは本当らしい。しかしなぜこんな辺境の世界にいたんだ?」
「そんなことは今はどうでもいい。なんにせよ、このまま黙ってみているわけにはいかないな」

 さらに違う男のつぶやきに全員が静かにうなずいてみせた。

「我らが主である、グロリア・マーカスを陥れ、死に追いやった罪、万死に値する。アースラのメンバーだけではない。プレシア・テスタロッサ、そしてナオト・ヤマグチ。我らが復讐、甘んじて受けてもらおう」

 リーダー格らしき男が告げた言葉に付け加え、別の男が話す。

「それだけではない。どうやら現在、連中には『闇の書』も絡んでいるそうだ」
「そうか……ならばますます放ってはおけんな。『闇の書』に家族を奪われた同志も多いことだ」

 ここでリーダーは一拍おいて話し出す。

「だが『闇の書』に関し
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