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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第五話
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竜二とアスカも。直人とジューダスも。
「「よっしゃぁ、行くぞオラァ!」」
同時に叫んでさらに加速していく。まだまだ終わりを見せる雰囲気がない二人の戦いは、どこまでもヒートアップしていくように見えた。
だが、終わりとは常に唐突に訪れるものだ。終幕を告げるがごときシグナルの代わりか、クロノの回線に緊急通信が入った。
「艦長?どうされました?」
『クロノ?今すぐその地域から、その場の全員連れて離れて!』
その通信を飛ばしてきたのは、時空管理局本局に所属する時空艦『アースラ』の女性艦長、リンディ・ハラオウン。以前発生したという事件から単独行動権を持つことを許可され、現在独立部隊となっているため、実質の隊長も兼ねているクロノの母親だ。しかし、その見た目は10代の子供を持つ親にしてはとても若々しく、世の女性がうらやましがりそうではあるが。
『正体不明の武装勢力が、そちらの世界に向かったという情報が入ったの。彼らと遭遇してからでは遅いわ。一旦アースラまで撤退して頂戴』
「何ですって!?……了解しました。直ちに全員を連れてアースラまで帰還いたします」
『お願い』
そして通信を閉じ、直人に念話で呼びかける。
『直人!』
『うわびっくりした!?なんやねん突然!?』
驚いてはいてもそれを挙動に出さないところは流石か。しかし、事態は待ってはくれない。
『緊急事態だ!正体不明の武装勢力がこの世界に到着したらしい。直ちに模擬戦を中止し、僕の指示に従ってくれ!』
『それくらいやったら俺と先輩で片付けるけど?』
『バカなことを言うな!向こうの目的も、どれほどの戦力かもこちらは全く把握していないんだぞ!最悪の事態を想定して動くべきだ!』
『あーはいはい。そんじゃ一旦退きますわ』
そして直人は竜二と距離を置く。
「どうした?来ないのか?」
「執務官殿から緊急連絡ですわ。模擬戦は中止、至急アースラまで撤退せよ、だそうですぜ」
「なんでまた突然?まぁ突然だから緊急なんやけども」
「いや全く。なんでも、正体不明の武装勢力がこちらに向かってるんで、遭遇する前にトンズラこきたいらしいですわ」
「やれやれ……まぁ、判断としては間違っちゃないしやなぁ。しゃあない。ばれる前に撤退……」
しようとすると、アスカから念話が届く。
『我が主、どうやら手遅れのようです』
『もう来たのか?』
『ええ。こちらの位置を把握していると思われます。魔導士と思われる魔力反応が30程度、魔力ランクはAAA+〜AA+といったところです。こちらにまっすぐ向かってきております』
『30人か……結構きついな』
そして直人に告げた。
「直人。お前はなのはたちと一緒に逃げろ」
「先輩は?」
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