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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第五話
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のブーストジャンプでかわした。

「温い!お返しじゃ!」
「おぉっと!?」
「逃がすかボケ!」
「そうそう食らってられませんってな!」

 空中から軽機関銃による魔力弾の雨を降らせる竜二。だが、そこまでは直人も読み通りといったところか、サイドロールでかわしている。

「フォウ!そうこなくっちゃ!んじゃ、こいつはどうかな!?」
「舐めんなヴォケェ!」

 そして直人は竜二が着地するタイミングを見計らい、抜剣してとびかかる。それに対して竜二も剣で応戦。

「はあっ!せいっ!せやぁっ!」
「らぁっ!こん、のぉっ!」

 空中でそのまま斬り合いを繰り広げる二人。互いの動きが早いせいか、周りからは火花以外見えなくなっている。



「すごい……どっちもすごい!」
「なるほどな……なのはたちが負けたというのも、まぁわからなくはないか」

 少し離れたところで見学につとめる三人。

「直人さんは今、お兄ちゃんたちと一緒に訓練してるらしいんだけど、それでも互角なんて……」

 なのはの兄は、とある古武術の師範代だそうで、かなりのスパルタ。基礎訓練でもかなり過酷なため、始めた当初より身体能力は跳ね上がっている。それでも互角に戦えている時点でヴォルケンリッターの訓練も伊達ではないのだろう。

「竜二さんがもともとすごかったのもあると思うけど、直人も本当に強いよ」
「全く、あの二人は本当に管理外世界の人間なのか疑いたくなるな。なのはもだが」

 魔力による身体強化は、基礎能力が高ければ高いほど大きくなる。つまり現状二人が真っ向から戦えているというのはそういうことなのだろう。

「それと君達。見とれるのもいいが、二人の動きについて後でレポートを出してもらうから」
「「ええ!?」」
「当たり前だ。他人の戦闘技術を見るのも勉強の一つ。今より強くなりたいのならなおさらだ」
「それはそうだけど……」
「レポートって辛い……」
「それくらいしてもらわなければ、今日ここに連れてきた意味がない。まずは頭にしっかりまとめてもらうぞ。自分達の動きにトレースしていくのはそれからだからな」

 二人にきっちり釘を刺すクロノ。このあたりは流石魔法の先輩かつエリートといったところだろうか。



 そして二人は空中でぐるぐると回転しながら、銃撃と剣戟を繰り広げていた。離れれば即座に銃撃、接近すれば剣戟。まさに華やかな戦い方といえるのかも知れない。さらに驚くべきは、ここまで二人に疲労の痕跡が全く見られないこと。まぁ精神が極限状態であるがゆえに気がついていないだけなのかも知れないが。

「まだ行けるよなぁ、アスカ?」
『もちろんです、我が主』
「まだやれんよなぁジューダス!?」
『No problem.』


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