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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第五話
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 それから数日。彼とアスカと直人は、クロノの紹介でとある壊滅した砂漠だらけの世界にやってきていた。ここは以前竜二たちが魔力蒐集のために訪れた世界とはまた違い、生命の息吹一つ感じられない。また今回はなのはとフェイトが立会人というか見学としてついてきていた。

「ここはかつて、とあるロストロギアによって滅ぼされた文明があった世界だ。でも今となっては文化的価値があるものなんてほぼないし、ここが管理世界であるのも管理局員が大規模な魔法訓練を行う為でしかない」
「つまり、思う存分やっちゃっていいよってことでいいんで?執務官殿」
「ああ。そうとってもらってかまわない。しかし以前告げたように、今だけはここで何があっても僕は何も関与しない。送り迎えをするためだけにここにいると思ってもらって構わない」
「わかった。わざわざすまないな、クロノ君」
「お気になさらず」

 そういってクロノは距離をとる。竜二もユニゾンを済ませ、バリアジャケットを纏った。

「ほな、俺の出番ですわな。行くで相棒!」
「All right buddy.」

 そして直人は、腕のシルバーチェーンを高らかに掲げ、叫んだ。

「ジューダス、セットアップ!」

 ダークレッドの魔力光に包まれたかと思うと、直人もバリアジャケットをまとっていた。黒いロングコートに黒のインナー、黒のスラックスに黒のロングブーツ、まさに黒ずくめ。モノトーンとかいう問題ではなく、まさに漆黒。また両腕と両脚部にはシルバーチェーンが巻かれており、ズボンの脚部外側から反対側の外側にかけて黒い布で繋がれている。そして、腰の両サイドにはそれぞれ拳銃の入ったホルスターがセットされており、背中には大剣が背負われている。

「直人、一つ聞いていいか?こないだ聞こうと思ってたんやけど」
「なんです?」
「……それ、どこの悪魔狩りやお前」
「細かいことは言いっこなしっすよ先輩。それ言うなら先輩だってそうでしょ?どこの右目さんですかそのスタイルは」
「……度肝抜かしたるこいつ。アサルトモード!」

 そして竜二も戦闘状態に入る。軽機関銃に魔力ブレード、小型グレネードランチャーに魔力ブースターと普段どおりの装備。

「先輩、俺からもう一ついいですか?」
「なんや?」
「どこのゲーセンからそのヒント得ました?」
「お互い様やろが」
「ですな。そんじゃ行きますか!」

 そういって直人は二挺拳銃を構えた。それに対して竜二は軽機関銃。

「せっかくお互いこんな姿なんですし、スタイリッシュに行きません?」
「派手に動き回るってか?まぁ漢の夢やな」
「でしょう?んじゃとりあえずこれ、かわしてくださいよね!」

 まずは直人が先制攻撃をかける。二挺拳銃による正面への連射に対して竜二は前方へ
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