機動戦士ガンダムSEED
0206話
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パナマ基地が陥落してから、約2週間。その間にシャドウミラーとオーブは正式に同盟を結び、同盟締結から1年間有事の際にはシャドウミラーが戦力を提供するのを条件に、ゲートを設置したモルゲンレーテ社の地下空間を譲り受ける事になった。ただし、この同盟に関しては国民にはまだ一切知らされておらず、連合軍からの最終通告を受けてから公表される予定になっている。
地球連合軍という地球圏最大勢力に攻め込まれようとも、自分達は決して孤立していないと国民に知らせて希望を持たせる為らしい。
そして、その最終通告がつい先程オーブ政府へと届けられた。
「現在の世界情勢を鑑みず、地球の一国家としての責務を放棄し、頑なに自国の安寧のみを追求する。あまつさえ再三の協力要請にも拒否の姿勢を崩さぬオーブ連合首長国に対し、地球連合軍はその構成国を代表して以下の要求を通告する。1.オーブ首長国現政権の即時退陣。2.国軍の武装解除、並びに解体。48時間以内に以上の要求が実行されない場合、地球連合はオーブ首長国をザフト支援国家と見なし武力を持って対峙するものである」
会議室にウズミの弟であるホムラの声が響く。読まれているのは連合軍から送られてきた最終通告文章だ。……どう見ても挑発の意図しか感じられないが、恐らく考えたのはアズラエルだろう。
この場にはオーブ側からはホムラ、ウズミを始めとするセイラン家以外の有力氏族の代表者達が。シャドウミラーからは俺、レモン、コーネリア、マリューの幹部陣が。アークエンジェルからはムウとキラが代表として出席している。
「茶番だな」
ホムラの言葉を聞いていたウズミがそう吐き捨てる。
以前からこの日についての情報は提供していた為、原作のような憤りはない。……もっとも、その口調から判断するに不愉快であるのに代わりはないようだが。
そんなウズミの様子をみながら、オーブ側の出席者が口を開く。
「既に太平洋を連合軍艦隊が南下中です」
「シャドウミラーからの情報通り、欲しいのはマスドライバーとモルゲンレーテでしょうな」
「こちらも情報通り、南下してきているのは大西洋連邦の部隊のみで構成されているようです」
その言葉を黙って聞いていたウズミが口を開く。
「連合と組めば、プラントが敵。プラントと組めば連合は敵。本来なら我等にはその2つか、あるいはオーブの国是に従いどちらにも味方をせずに破滅する道しか残っていなかった」
そう、原作通りならば破滅への道しか残っていなかったのだ。だが、今のオーブには第3の選択肢がある。
「だが、今の我等にはシャドウミラーという心強い同盟者がいる」
ウズミのその言葉に、会議室中の視線が俺達シャドウミラーへと集中する。この場にいる人物は全員がメギロートとM1アストレイの模擬戦を
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