機動戦士ガンダムSEED
0206話
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見ていた者達だ。それだけにその期待も大きい。
「任せろ。俺達シャドウミラーは同盟条約に基づき戦力を提供させて貰う」
俺の言葉に会議室の空気が多少は軽くなる。ある意味現金ともいえるその様子を苦笑を浮かべながら眺めていると、ホムラが口を開いた。
「シャドウミラーの力を借りるとはいえ、このオーブ本島が戦場になる可能性もありますので避難命令を出しましょう。子供等が時代に殺されるような事だけは避けたいですからな」
「そうだな、俺達としてもこのオーブ本島に敵を上陸させる気はない。だが、戦場に絶対なんてものは存在しない。戦場になる可能性がある以上は避難した方が得策だろう」
そこまで言って、ふと思い出す。そう言えば原作でDESTINYの主人公であるシン・アスカの一家は戦闘になってから避難していたが……何故この48時間の間に避難しなかったのだろうか。あるいは何らかの理由があったのかもしれないが、念の為にシン・アスカの父親であるコウ・アスカへ忠告しておいた方がいいかもしれないな。
「では、軍部には戦闘の準備。国民には避難命令を出すという事で」
取りあえずの結論が出て、オーブ・シャドウミラー・アークエンジェルによる3勢力の会議はそこで終了になった。簡単すぎる気もするが、実際に戦闘が始まるまでまだ2日あるのだ。今から気を張っていてはいざという時に疲れて実力を発揮出来なくなる。
俺達とキラ、ムウのアークエンジェル組は会議室を出るが、オーブ組はまだ中に残っている。色々と決めなければならない事があるのだろう。
「アクセル、じゃあ私はアークエンジェルの方に行くわね」
会議室を出たマリューがそう声を掛けてきた。
マリューは以前から言っていた通りに、今回はアークエンジェルの艦長として戦闘に参加する。その挨拶と、もう戦争は嫌だというメンバーの退艦を促す為にクルー全員を集めて話をするらしい。
「ああ、こっちも色々と準備があるからな。また夜に」
「ええ」
軽く頷き、ムウとキラの2人と共にモルゲンレーテの艦船ドックへと向かった。
そのマリューの後ろ姿を見送ってからホワイトスターへと向かう。
街中をエレカで走っていると、TVから緊急放送の声が聞こえてきたので道端で一旦停止してTVの方へと視線を向ける。
『間もなく、政府より重大な発表があります。国民の皆様は、どうかどなたもこの放送をお聞き逃しのないようご注意下さい』
政府の広報担当だろうか。中年女性がそう言って場所を譲るとそこにウズミの姿が現れた。
『国民の皆さん、ウズミ・ナラ・アスハです。この国難に際し再び代表首長の座に着く事になりました。現在、このオーブに地球連合軍の大規模な艦隊が大西洋を南下してきております。パナマ基地がザフトにより破壊され
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