暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-19魔女の憂慮
[1/7]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
ホフマンとの別れを
惜
(
お
)
しみつつ、
一行
(
いっこう
)
は明日の出発に備えて早めに休み、朝を迎える。
出発の時間に合わせ、さらに早めに起き出した少女とホフマンが、
鍛錬
(
たんれん
)
を始める。
走り込みを済ませ、軽めの
素
(
す
)
振
(
ぶ
)
りを終え、武器を打ち合わせる。
最後の訓練に
臨
(
のぞ
)
むホフマンの集中力は
凄
(
すさ
)
まじく、どんどん速さを増す少女の打ち込みにも動じず対応し、同じ速度で打ち返す。
打ち合う速さは、昨日はたどり着けなかった戦闘時の速度にまで達し、さらに
暫
(
しばら
)
く打ち合って、鍛錬を終える。
「すごいね。まだ、四日目なのに。すごく、上達した。」
「ユウさんのおかげです!今日は最後だから、気合いが入ったのもありますけどね!」
「このあとも、一緒に訓練できるなら、実戦形式の打ち合いも、したかったけど。ここまでできれば、あとはひとりでも、上達できると思う」
「はい!ひとりでも、鍛錬は続けようと思います!本当に、ありがとうございました!」
「わたしも、ありがとう。訓練のことも、勉強になったけど。戦い以外のことも、いろいろ教えてくれて、ありがとう。まだ、どうしたらいいか、わからないけど。よく、考えてみる」
「ひとりで、考えすぎないでくださいね。みなさんがいるんですから」
「うん」
「では、ぼくはパトリシアの様子を見て、馬車の準備も整えてきますから。ここで」
「わたしも……。今日は、やめておくね」
「はい。ありがとうございます。では、また後で」
「うん。あとでね」
厩
(
うまや
)
に向かうホフマンと別れ、少女は部屋に戻る。
準備を整え、旅立つ一行を、ホフマンが見送る。
「では!みなさん、お気を付けて!今度は宿の人間として、お帰りをお待ちしてますね!」
「うん。行ってくるね」
仲間たちもそれぞれ言葉を返し、一行はミントスの町を出て、東へ向かう。
「さて、ひとりは馬車でいいな。ばあさん、休んでろよ」
「ふむ。先は長いでの、そうさせてもらうかの」
「ブライさんは、馬車の
手綱
(
たづな
)
は取れますの?お城の偉い
方
(
かた
)
なら、そんなことはなさらないかしら。」
「
平民
(
へいみん
)
出
(
で
)
の、
叩
(
たた
)
き
上
(
あ
)
げでの。昔は
御者
(
ぎょしゃ
)
でも乗馬でも、必要とあらばなんでもやったものじゃ」
「そうでしたの。それなら、おまかせしても大丈夫かしら。」
「うむ、任されよ。戦いにも、いつでも出ますでな。氷の魔法と補助の魔法を
得
(
え
)
手
(
て
)
としておるゆえ、必要ならばお呼びくだされ」
「兄さんが使うのは炎の魔法だし、補助系はあまり覚えてませんからね。そのときは、お願いします」
「まあまあ!炎と氷の魔法の、使い手が
揃
(
そろ
)
ったのね!それは、よかったわ!」
「トルネコさん?どうされま
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ