順位決定戦と決勝戦に向けて
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戦車乗りならば絶対に欠かすことが許されないことです。
それに来週は決勝戦。
梨華も整備をしているはず。
私一人では戦車丸ごと一つは無理だけど手伝ってもらえば出来る。
私は梨華ともっと一緒に戦車道をしたい。
幼かった私とは違う姿を梨華に見せたい。
だって梨華はあの頃の私に
「あなたは何をしたいの?戦車に乗ること。それだけだったら戦車道から離れて違う形で乗りなさい。」
と言われたの。
私は梨華に対して何を言ったのかは覚えてない。
だけど梨華を怒らせたと言うことはなにか酷いことを言ったのだと思う。
「梨華は覚えているかな?」
私は少しだけ不安になった。
たしかに梨華に怒られたことはあるけど昔のこと。
それなら梨華が忘れているかもしれない。
私はこんなに悩んでいるのに。
「行動で誉められるように頑張らないと。」
私は着替えも済んだので部屋を出て学校に向かった。
「で。なんでみんないるの?」
白河女子高等学校の元メンバー全員が車庫に集まっていた。
私だけで整備しようと思っていたのにみんなが集まってくれたのは嬉しかった。
「それは大切な試合を控えているからに決まっているじゃないですか。」
「去年の全国大会の前はなにもしていなかったよね。」
私に言い返されてなにも言えなくなってしまうさやね。
さやね同様にはや以外は顔を竦めていた。
なにか不味いことを言ったかな?
「とにかく早く整備しよう。そうすれば練習する時間も出来るはずだよ。」
はやの言う通り。
早く終わらせよう。
少しでも長く練習をするために。
それからの行動はかなり早かった。
途中でみほが加わるがなにもすることはなかった。
やっぱり自分の戦車は自分で整備がしたいのであろうか、誰もみほには戦車を触れさせなかった。
そのためみほは一人で自分の戦車がある車庫に行ってしまった。
みほって友達が少ないのかな?
ちょっと心配なんだけど。
「梨華。整備が終わったよ。」
「こっちも。」
さやねとはやがほぼ同時に報告をしてきた。
でも私はみほのことばかり考えていてそれどころではなかった。
「ちょっとトイレに行ってくるね。」
私は私たちの車庫を出てみほのいる車庫に向かった。
歩いても一分かからないところにあるみほたちの車庫。
中からは話し声が聞こえてくる。
良かった。
ちゃんと友達がいるじゃん。
私は来た方向を振り返り戻っていった。
そのあとは一対一の対決をした。
もちろんはやたちに負けるわけがなく圧勝だった。
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