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大神桜絵巻
第9巻 変態現る
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た。

「あばばばばばばばば!?」

勾玉が光で繋がり鞭のようになったのだ。
しかもその光に触れてる間はダメージを受ける。
バチバチいってるし電気みたいだなこの光。

「さ、兄ちゃん!とどめだ!」

「お、おうよ!」

俺は鏡を表装備にしてウシワカを思いっきりぶん殴った。
ウシワカはそれで気絶し、戦いは俺達の勝利に終わった。



数分後。

「ひ、久しぶりにユーの力を味わったけど……もう十分だよ」

そら十分だろうな。

ウシワカはボロボロになっていた。
なんていうかね……勾玉が予想外に強力だったらしいんだわ。

「久しぶり?」

「……あれェ?アマ公、あいつと知り合いなのかァ……?」

その後、ウシワカは実は自分はこの辺りの怪現象を調べていたとか言い始めた。

簡単に言うと。

伝説の怪物ヤマタノオロチの呪いでタタリ場ができてるらしい。
ヤマタノオロチは名前を聞いただけでも心の弱い者は呪われるとか……怖いなそれ。

んで、ウシワカの警備していた祠にヤマタノオロチが封印されていたらしいんだが、誰かが封印に使っていた宝剣を引き抜いてしまいオロチが復活、ここら一体呪われたんだと。

ウシワカが留守の時を狙ってやったらしい。
警備がザルすぎたんじゃね?と思ったが封印に使われていた宝剣は誰にも抜けない物だったらしい。

「……どうやらミーの予知を超える運命の動きがありそうだよ」

へー、ウシワカって予知できたんかーと思いつつウシワカを見てると振り返ったウシワカがこけた。

隣を見るとアマ公が熟睡してた。
可愛いなぁもう!

あ、こら!イッスンなに小突いてんの!アマ公嫌がってるだろ!

ん?なんか話が進んで?……っは!?こ、これはアマ公の魔力!?

「ボケてる時間はないぜィ……兄ちゃん」

「すまんかった」

「……話しても大丈夫かな?」

「「どうぞどうぞ」」

話を戻さなきゃな。

「こほん……正直な話、今戦ってみて分かったんだけど。アマテラス君と……」

「俺の名前は……教えたくないなぁ……」

「どうしたんでィ兄ちゃん。いつもは景気良く教えてるのに」

「いや、だってさ……変態に名前を覚えられたくな「に、兄ちゃんそれはなしでィ!もうこれ以上遅れらんないてェ!!」えー、でもー」

「ほら、泣きそうにしてるだろォ?教えてやれよォ……」

「仕方ない……一回だからな?一回しか名乗らないからな?……俺の名前は白渡久桜!久しい桜と書いてくおうだ!!」

「久桜……よし、覚えた……モフリストに……」

何かをメモり始めたウシワカ。心なしか息遣いが荒い。

「うわーん!!だから変態に教えるのは嫌だったんだーーー!!!
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