第9巻 変態現る
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「おい、何かヤバいぜェ!ここは一つ様子を見た方が」
「何言ってんだイッスン!喧嘩は買うもんだろ!アマ公もやる気まんまんだしな!」
俺の隣ではアマ公が戦闘態勢に入っていた。
「グッド!そう来なくっちゃ……では、我が愛刀ピロウトークの調べを思う存分聞かせてあげようか!」
そう言ったウシワカは短い剣舞を披露。
「レッツ、ロック、ベイビィ!」
ウシワカの言葉を合図に戦闘は始まった。
「先手を取らせてもらうよ!」
そう言ってアマ公に突っ込んでいったウシワカはピロウトークを横薙ぎに振った。
「キャン!?」
「アマ公!」
あの位置からでは当たらないのでは?と思われた攻撃はアマ公に当たる。
ピロウトークの範囲は意外に広いようだ。ビームっぽいし多少伸びるのかもしれん。
「くっそ!よくもアマ公を!」
ウシワカの後ろから剣を振るうもウシワカは飛び上がり回避して小刀をこちらに投げる。
俺は咄嗟に手に入れたばかりの渡り月を大きくしてガードする。
ほんとに盾になったよ。すげーな渡り月。
鏡に当たった小刀は跳ね返され明後日の方向に飛んでいったと思ったが急に方向を変え、ウシワカの手に戻っていった。
「何それ魔法?」
「ノー!」
そんなやり取りの中、アマ公はウシワカに鏡を振るう。
それをひらりとかわした後、俺が密かに近づき振るった刀もまたひらりとかわす。
「ええい!ひらひらとうっとおしい!」
攻撃が当たらぬ苛立ちから叫ぶ。
「そうだ!アマ公!新しく手に入れた勾玉を使ってみるのはどうでィ!」
「それだ!!アマ公!俺が抑える間に頼むぜ!」
「ワン!」
俺はウシワカに駆け出し袈裟斬りをする。
それもまたひらりとかわし小刀を投げようとするウシワカの前に鏡を大きくして視界を塞いだ。
「っな!?」
「新しい鏡の使い方だぁ!それ喰らえ!!」
視界が一瞬塞がれた事に驚いてウシワカに刀を振るう。
さすがに避けきれないと判断したウシワカはピロウトークで刀を防いだ。
その時。
「ワン!」
「おうっ!!」
アマ公の声が聞こえた瞬間、咄嗟に横に飛ぶ。
「へぶぶぶぶぶぶ!?」
その瞬間、ダダダダダダダ!と言う音と共に何かが高速でウシワカに飛んで行き、ウシワカは吹っ飛んだ。
何が飛んでったんだと思ってアマ公の方に向く。
「勾玉でィ!」
「勾玉ってマシンガンみたいな使い方なの!?この世界!!」
何その不思議設定。怖いんですけど……
「他にも使い方があるみたいだぜィ!アマ公!」
「ウォン!」
表武器に勾玉を装備したアマ公は起き上がろうとしていたウシワカに攻撃したと同時に捕縛し
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