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混沌の魔術師と天空の巫女
第5章 X791年編
真の悪(ワル)ケツプリ団
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〜、今だけの力があるんなら、
 こっちの兄ちゃんにも魔法をかけてやりゃあ、いいじょねぇ〜か?」

リーダーはそう言う。

「ダメなのです・・・。酔い止めの魔法があるんですけど、
 掛け過ぎて、逆に効かなくなっちゃって・・・
 私、もっとレベルの高い魔導士ならなくっちゃ・・・」

ウェンディは暗く、涙を少し流し、そう言う。

「嬢ちゃん・・・!苦労してんだなぁ〜。」

「「うう・・・。」」

3人とも、これには少し涙を出した。

「そんな事ないですよ。妖精の尻尾(フェアリーテイル)のみんなはとてもいい人達です。
 私、このギルドに入って、良かったと思います!!」

「「健気ぇー!!!」」

「いつかは・・・私、お兄ちゃんがいて・・・そのお兄ちゃんに役に立ちたいんです!」

「「お兄ちゃんっ娘かぁ〜!」」

「こんな可愛い妹持つ兄は幸せだなぁ〜。」

「でも、皆さんだって、あんまり悪い人には見えませんよ?」

そのウェンディの言葉にリーダーが・・・

「ああーっとと!!助けて貰っているのも何だがぁ〜、
 真の悪にはその言葉は、最大の侮辱ってもんよぉ〜!
 いいかぁ!真の悪っていうのはだなぁ〜・・・」

「それより、どうやって荷物を運ぶのか、考えた方がよくないですか?」

「・・・っ!」

ウェンディの言葉にリーダーは変な顔になっていた。

「この子の言う事は最もでやんすよ。」

「どうやって運ぶんスか?」

「でぇーい!!子分ども、集合ぉーーー!!」

「「へい!!」」

リーダーと子分達は話し合いをする事となった様である。ひそひそと・・・。

「(しっかりしなくちゃ・・・
 こういう時、お兄ちゃんやナツさん達ならどうするんだろう・・・。)」

ウェンディは頭の中でそう考える。

「(・・・そうだ!)」

そして思いついた。

「あの〜皆さ〜ん。」

「「「うわあああっ!!」」」

突然ウェンディが声を掛けてきたので、驚く3人。

「何だ!!?」

「びっくりしたでござんす!!」

「もし皆さんが、どぉーしても金塊が欲しいと言うなら、
 私が依頼人に話して、ちょっとだけ分けて貰えるよう交渉してあげます。」

「ええええーーー!?」

ウェンディの言葉に驚くリーダー。

「いいんすか、そんな事してぇ!!?」

「その代わり、約束してください。二度とこんな悪い事をしないって。」

「ああ〜・・・それはちょっと・・・。」

「じゃあ金塊は諦める事です。」

「「そんなぁ〜!」」

「もし、約束してくれるのなら、私がこの貨車を動かします。」

「できるのでやんすか!?」

「はい!さっき
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