機動戦士ガンダムSEED
0204話
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預ける気にはならない。お前が撃墜しなかった敵MSに背後から撃たれるのは御免だからな。それに、それが原因でシャドウミラーの戦力を消耗するというのはシャドウミラーを率いる立場上容認は出来ない」
実際、アラスカで見たキラの不殺の攻撃というのは、敵MSの頭と武器を持っている方の腕を破壊するのが殆どだった。だが、撃ち落とされたMSは右腕を撃ち落とされても左腕がある。そして最悪の手段としては自爆すらあるのだ。他にも、歩兵相手ならわざわざ武器を使わなくてもMSが歩くだけで十分に殺す事が可能だ。
「まぁ、すぐに答えを出せとは言わない。だが、このオーブが攻撃されるまで残り一月もない。実際に戦闘になるまでに答えを出しておけ」
「……はい」
ショックを受けた様子のキラだが、この点に関してはシャドウミラーを率いる者として譲れない一線だ。
……ただ、今のキラの様子を見る限りではもしかしたら本当に戦場に出てこないかもしれないな。そうなると、ギャンランドの艦長を任せる筈だったエキドナをこの戦闘に限りパイロットにした方がいいかもしれない。それでもまだ2機。……コーネリアはPTやAMの訓練をしていると昨日レモンから聞いたから、コーネリアに任せるのもありか。コーネリア程のセンスがあれば一月と掛からずにシャドウミラーの機体を乗りこなせるだろうし、操縦技術に関しても問題無いだろう。
取りあえず、キラが戦闘に参加しない場合でもなんとかなる算段は付いた。
最終的にはグロウセイヴァーという手段もあるしな。
そこまで考えて、ふと気が付く。そう言えばアークエンジェルと共にオーブに来た他の艦はどうなったのか。
「ウズミ代表、アークエンジェルと一緒にオーブに入港した艦と人員はどうしている?」
「ああ、彼等なら半分程がオーブへの亡命を希望するそうだ。残り半分はユーラシア連邦に戻ると言っている」
そうか、そう言えばアラスカに配備されていたメインの部隊はユーラシア連邦だったな。アルテミスのガルシアのせいで悪印象なユーラシア連邦だが、半分程が帰還を希望するとなるとそれなりにいい国なのかもしれない。
……もっとも、そのいい国であのガルシアみたいな無能が辺境とは言え要塞の司令官になっているというのも事実ではあるんだが。
「他に何か相談したい事はあるかね?」
ウズミの言葉に少し考え、首を振る。取りあえず現在至急に確認しておきたい事はないし、何かあったら連絡を取って相談すればいいだろう。戦争開始まで一月しかないが、逆に言えばまだ一月はあるのだから。
「では、今日はこれまでにしておこう。……あぁ、それとこれが私の部屋のホットラインの番号だ。何かあったら連絡して欲しい」
数桁の番号が書かれたメモ用紙を渡される。……意外に古風だな。メールなんかで
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