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やはり俺の青春ラブコメはまちがっているかも
やはり雪ノ下 雪乃は怒っている。
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汰もしょっちゅうあったんだろうと納得できる。

『そりゃ随分と楽しそうな学校生活だな』

おれの溜め息交じりの言葉に雪ノ下がピクッと反応する。

「え、えぇ。そうね。端的に言って過不足の無い実に平穏な学校生活を送ってきたわ」

そういうわりには雪ノ下は何故か視線をあさっての方向に向けている。おかげで顎から首にかけてのなだらかなラインが綺麗だなと変態のような思考に至る。
ん?待てよ。こんな上から目線ナチュラル見下し女に正常な人間関係が構築できると思わないが……聞いて見るか。

『お前……友達いないだろ?』

その問い掛けに雪ノ下はふいっと視線を逸らした。

「…そ、そうね。まずどこからどこまでが友達なのか定義してもらってもいいかしら」

「あ、もういいわ。そのセリフは友達いない奴のセリフだわ……ソースは俺」

ソースって、比企谷悲しい事言うなよ。お前のソースって事は俺のソースでもあるって事だぞ…

『まぁ、お前に友達いないのは何故か納得できるからいいけどな』

「ちょっと待ちなさい。いないだなんて言ってないでしょう?もし仮にいないとしてそれで何か不利益が生じるわけではないわ」

『はいはい、そうですね』

ジト目でこちらを見る雪ノ下の言葉をさらりと受け流す。
何この子、少し必死なのがちょっと可愛いんだけど。
っと少し心の中でデレデレしていたら比企谷が不思議そうな表情で

「っつーか、お前人に好かれる癖して友達いないとかどういうことだよ」

比企谷が言うと雪ノ下はむっとする。それから不機嫌そうに視線を外して口を開いた。

「……貴方達にはわからないわよ、きっと」

心無しか頬を膨らませて、そっぽを向く雪ノ下。
……だからちょっと可愛いからその表情やめろ。

『まぁ。俺、人に好かれた事ないからな。お前の気持ちなんか分からん』

「……」

雪ノ下は一瞬だけ俺の方を見たが、すぐに顔を正面に戻して目を瞑った。
そんな雪ノ下を見た比企谷が

「好きで一人でいるのに勝手に憐れまれるのもイラっとするもんだよな。わかるわかる?」

「なぜ貴方達程度と同類扱いされているのかしら……。非常に腹立たしいのだけれど」

そういい髪を掻き上げ苛立たしそうに睨みつける雪ノ下。

「まぁ、貴方達と私では程度は違うけれど、好きで一人でいる、という部分には少なからず共感はあるわ。ちょっと癪だけれど」

雪ノ下は最後にそう付けたし自嘲気味に微笑んだ。

「程度が違うってどういう意味だ…。独りぼっちにかけては俺達一家言ある。ぼっちマイスターと言われてもいいくらいだ?」

『そうだぞ雪ノ下。ぼっちにかけては比企谷と俺の右に出るものはいない、むしろお前程度がぼっちを語るとか片腹痛いよ?
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