やはり雪ノ下 雪乃は怒っている。
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まで言うのは人間以下の貴方だけだから」
ニッコリ笑顔で「貴方だけだから」というセリフに不覚にもドキドキしてしまった。
しかし内容は全然ドキドキできないが……
『さり気なく人間以下扱いしたな?俺だってもうこの部活くるつもりなかったわッ?』
「それでも来るのって……ストーカー?」
『違う?何で俺がお前に好意を抱いている事が前提なんだ?』
「違うの?」
この女……しれっと小首を捻ってキョトンとした表情で言いやがった。
……畜生……ちょっと可愛いじゃねぇか。
「おい雪ノ下、その自身過剰にはさすがの俺でも引くぞ」
「そう、てっきり私の事が好きなのかと思ったわ」
比企谷の言葉に雪ノ下は別段以外そうな表情もせず普段と同じ冷たい表情で言う。確かに平塚先生の言った通り雪ノ下はこの学校一の美少女だろう。その事に疑いの余地はない。
しかし雪ノ下のこの自身家ぶりは異常だ
「お前どう育ったらそういう思考になるの?毎日が誕生日だったの?恋人がサンタクロースだったの?」
雪ノ下の余りに度のすぎだ自身家ぶりにこいつ絶対後で痛い目みるぞ。更正するなら今の内だな、と俺の中の優しさがざわめきだす。…さて慎重に言葉を選ばなくてわ。
『雪ノ下。お前のその自身家ぶりは異常だ、腕のいい精神科医を紹介してやる』
「春夏君。少しは歯に衣着せたほうが身のためよ?」
雪ノ下はウフフと微笑みながら俺のほうを見るが、目がまったく笑っていない。
あれ?言葉の選択を間違えたかな?雪ノ下さんが殺人鬼の目で睨みつけてくるぞッ?
「まぁ、人類の最底辺の春夏君や比企谷君から見れば異常に映るのかもしれないけど、私にとっては至極当然当たり前の考え方よ。経験則というやつね」
雪ノ下はふふんと自慢気に胸を反らす。そんな小さなオッパイで胸を反らすな、片腹痛いよ?
『おいコラ、人類の最底辺ってどういう事だっ!ぼっちは人類の最底辺だと言いたいのか?』
「なん…だと?お前、全世界のぼっちに謝れ?」
「……貴方達こそ謝るべきでわ?貴方達と同列扱いされている人達が可哀想だわ」
『なぁ、比企谷。……もう俺泣いてもいいよね?今まで超頑張って耐えてきたよね?』
「まて春夏早まるな、高二男子が女子に悪口言われて号泣したら今までのトラウマが可愛く思える程のトラウマが刻まれるぞ」
『……グスンッ』
「……貴方達、私の近くで呼吸しないでくれるかしら」
『「鬼かッ?お前ッ?」』
酷すぎるだろこいつ、なんで神様はこんな奴に俺達を引き合わせたの馬鹿なの?死ぬの?
「それにしても、経験則か……」
これ以上辛い事を言われる前に比企谷は話題を無理矢理変える。
経験則か…まぁこいつの容姿ならその手の色恋沙
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