やはり雪ノ下 雪乃は怒っている。
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んてないんだからな?」
『そのセリフ女の子なら萌えるけど男のお前がやっても気持ち悪いだけだからな』
比企谷のツンデレにげんなりしていると平塚先生はうんうんと頷きながら更に質問してくる。
「ふむ。では、一般文芸はどうだ?東野圭吾や伊坂幸太郎は好きかね?」
『難しい本は読まないんでわかりません?』
「ドヤ顔で言うことじゃないだろ……読んじゃいますけど、正直売れる前の作品のほうがすきですね」
「好きなライトノベルレーベルはどこだね?」
『ガガガですね』
「講談社BOXです。…さっきから何の尋問ですか?」
「ふむ……君達は本当に悪い意味で期待を裏切らないな。立派な高二病だな」
平塚先生は呆れた様子で見てくる。
……なんかすごい悪い事した気分になるな……
「そんな高二病の君達から見て、雪ノ下 雪乃はどう映る?」
『人を虐める事に快楽を感じる冷徹女』
「嫌な奴」
即答だった。
「そうか」
平塚先生は何がおかしいのか苦笑している。
「非常に優秀な生徒ではあるんだが……まぁ、持つ者は持つ者でそれなりの苦悩があるのだよ。けれど、とても優しい子だ」
どこがですか?俺、昨日暴言吐かれた記憶しかないんですけど。心をナイフで刺すどころかマシンガンで撃ち抜かれたんですけど。
「きっと彼女もやはりどこか病気なんだろうな。優しくて往々にして正しい。だが世の中が優しくなくて正しくないからな。さぞ生きづらかろう」
『そんな事ないでしょう、アイツ笑顔で思わず泣きたくなる位の暴言吐く奴ですよ?生きづらいとかそんな事ないと思いますけど』
「あいつが優しくて正しいかは置いとくにしても、世の中についちゃ概ね同意ですね」
昨日の出来事を思い出すだけで思わず泣きたくなってくる。
「……そう言えば雪ノ下があんなに生き生きしているのは初めてみたな。特に春夏と話してる時は楽しそうな顔をしていた」
『どこをどう見たらそう思えるんですか?あれ明らかに嗜虐的な笑顔ですよね?』
「君からみた雪ノ下はそうかもな。でも私から見た雪ノ下は本当に生き生きとしていたよ」
そう楽しげに笑って平塚先生は相変わらず右手で比企谷を引きずり左手で俺の頭を脇の下あたりに抱えこんでいる。この格闘技じみた技もマンガの影響なんだろうか?
俺の右頬に柔らかいオッパイがフニフニッと当たっている。
……ふぅ。こんなに頭を締め付けられていては抜け出せないな、悔しいが仕方ない…………ヤバッ鼻血でそう。
オッパイは凄く柔らかいということを今日学びました。
奉仕部の部室の前までくるとさすがに逃げる
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