第3話 再会
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はメキシコ戦線の時だった。
「伏せろ!」
誰かが叫んだときは、既に始まった後だった。
米国の武装勢力との接触を避けて中立地域を進行していた時にそれは起きた。
部隊は静かな街の中を進んでいた。民間人は戦争の被害から逃れる為に避難したのだろう。街には本来有るべき人の気配と言う物が失われていた。
道には乗り捨てられた車が密集して居り、周りの商店を目を移すと中にはテレビが電源のついた状態で放置されて居る。
人の気配がない街。
まさにゴーストタウンと化した街の中心部に差し掛かった時、それは起きた。
私は無意識にある場所に視線を向けた。そして目に飛び込んで来たのは、頭の欠けた人形だった。
そこで歩みを止めてしまった。
まるで、その人形が自分自身の此れからの姿に見えてしまったからだ。
だが、それがいけなかった。
「狙撃兵!」
人形に気を取られたせいで、私は反応が遅れて仕舞った。
鉄の塊が自分目掛けて飛んでくるのが見える。
周りが遅く感じる。
(あぁ・・・わたしは此処で死ぬのか・・・あの人形の様に・・・。)
そう考えていると物陰から黒い影が此方に飛び込んで来た。
わたしは押し倒される形で倒れ込む。
「走れ!」
わたしは立ち上がり言われるがまま物陰まで走った。物陰に隠れた後、自分を助けた人間を見た。
黒を主体とした軍服・・・
銀色のオールバック・・・
わたしと同じ赤い眼・・・
私は場違いで在るにも関わらず思ってしまう。いや、思わずには居られなかった。
ただ一つ、美しいと。
その頃の私は、戦う事だけしか知らない只の少年兵だった。勝つ手段を教えられ、騙す方法を教えられ、殺す術を教えられた。
彼に魅入っていると、彼はわたしに尋ねてきた。
「大丈夫?」
これが、わたしとあの人の出会いだった。
草薙サイドEND
草薙が昔の事を思い出していると列車が目的地に着いたのか、ゆっくりと止まった。
列車を降りて周囲を捜索していると階段を登った所に壊された扉があった。
(壊されてる。誰かが進入した様だな・・・だが一体誰が?)
草薙はデザートイーグルを構え警戒しながら先に進んだ。
周囲を警戒しながら進んでいると、研究所の通路に出た。
レッドクイーンへ向かう道を進んでいると草薙は足を止めた。
(浸水していて先に進むない。他の道を探すか?)
草薙がそう考えた、その時・・・
(カツン)
・・・通路に物音が響き渡った。
(つっ!誰かいる。この先か!)
草薙は誰かが居る事を確信すると、足音を出さない様に歩いた。
音がする扉の目の
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