第二十七話『偽る者優しき者』
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て嫌だ……“私”は……学園に居たい!」
涙を流しその場へ座り込んでしまうシャルル。スウェンはシャルルと同じ目線へしゃがみ
「お前の本心をようやく聞けた。安心しろ、俺は他の人間にお前の事は言う心算はない。それにお前には時間がある」
「時間……?」
「IS学園の特記事項第二一、『本学園における生徒はその在学中において、ありとあらゆる国家・組織・団体に帰属しない。本人の同意が無い場合、それらの外的介入は原則として許可されないものとする』これによって、お前には三年間という時間が与えられた。これからどうするかゆっくりと考えろ。頼りないかもしれないが……俺も協力する」
「スウェン……ありがとう。けど……何で僕の事を……ずっとスウェンに嘘ついてたのに」
「友人を助けるのに、理由が必要か?」
「え……」
スウェンは立ち上がり
「友人というのは支えあうものだ。デュノア、一人では何も出来ない事もある。何時でも俺を……友人を頼れ」
「う、うん!」
スウェンの事を見つめながら、シャルルは笑顔になりながら頷く。
「ところでデュノア、夕食はとったか?」
「まだだけど……」
「なら一緒に食堂へ行こう」
そう言いスウェンは手を差し伸べ、シャルルはその手を握り立ち上がる。
「俺は外で待っている、準備が出来たら来てくれ」
「わかった」
スウェンは食堂へ向かう為にドアへ歩く。
「本当にありがとう……スウェン」
シャルルは一夏の言っていた事が本当であったと思いスウェンに触れた右手を優しく左手で包んだのであった。
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