第一章
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そうだったんですか」
「そうだよ。それでね」
センブローニョはさらに言うのだった。
「今日はヴォルピーノさんが来る日だったね」
「ああ、あの人ですか」
メンゴーネはヴォルピーノという名前を聞いて一気に不機嫌な顔になった。
「あの人も来るんですか」
「この場合は来られるだよ」
さりげなく彼の言葉を訂正させた。
「お客さんだしお得意様だし」
「それはその通りですけれど」
「まあとにかくだよ」
センブローニョは新聞に目を通しながら彼に告げる。
「ヴォルピーノさんが来たら頼むよ」
「一応わかりました」
これまた随分と誠意に欠ける返事だった。
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