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トーゴの異世界無双
第十六話 みんなよろしくっ!
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良い考えなのですお父様!」
「そうだろそうだろ?」


 いやいや、あなた達以外の人達は困惑していますが? 


「で? どうだ? 行く所が無いならこの国に住め」
「……手続きとかは? オレって異世界人ですよ?」
「そんなの気にすんな! ベアンが全部やってくれる! な、ベアン?」
「……仕方ありませんね。他の国に彼を取られるよりはマシです」
「そんじゃ頼むぞ! トーゴもいいか?」
「はい。こっちとしては助かりますから」


 確かに助かる。
 国民と認められるなら、この国に住む権利ももらえる。
 もしかしたら、住むところも候補を出してくれるかもしれない。
 思わぬ僥倖(ぎょうこう)が舞い降りてきたことに、素直に喜びの衝撃が体を突き抜けた。


「トーゴ様、これからよろしくお願い致しますです!」


 クィルが満開の笑顔を向けてくる。
 闘悟も同じように笑顔を返す。


「ああ、よろしくなクィル」


 これから、この国がオレの第二の故郷になる。


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