機動戦士ガンダムSEED
0203話
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ぎてうっかりしてしまったのか。オーブの同盟相手としては、せめて最後であって欲しい所だ。
「キラのフリーダムの事を思い出せ。ザフトは既にNジャマーキャンセラーを実用化してるんだ」
「けど、ザフトで開発されたんじゃ……」
「ザフトも一枚岩じゃないって事だ。それに連邦がNジャマーキャンセラーを手に入れるというのはこの前も話したと思うが?」
その一枚岩じゃない人物がクルーゼというのは……クローンの話も含めて今はまだムウに話すのは早いだろう。今それを教えたら、オーブでの攻防戦に集中出来なくなりそうだし。
「つまりはその戦いでアズラエルを倒す事が出来ればザフトと無意味に争う事はしなくてもいいんですね?」
「……ちょっと違うな。正確にはアズラエルを殺す事が出来れば、だ」
殺す、という言葉に眉を顰めるキラ。その様子を見ながら話を続ける。
「ただ、その戦いで俺達が勝ってもこの戦争はまだ終わらない。何せビクトリア基地が連合軍に落とされるからな。……理想を言えば、ここでザフトに援軍を送って連合軍を地球に閉じ込めるというのがベストだが……これはアズラエルを殺す事が出来ていた場合に限るな。アズラエルが生き残っていた場合は本来の歴史の流れに沿った方がいいだろう」
「何故かね?」
「アズラエルが生きている場合は、本来の歴史の流れに沿って奴がどこでNジャマーキャンセラーを手に入れる事が出来るのか分かる。つまりそれを阻止するのも不可能じゃない」
アズラエルを殺す事が出来た場合の最大の不安要素はDESTINYでブルーコスモスの盟主になっていたロード・ジブリールか。原作よりも早くアズラエルが死んだ事により、奴が表舞台に出てくるのが早まるという可能性もある……か?
「注意してもらいたいのは、アズラエルを殺した、取り逃がしたのどちらにも関わらず俺達は最終的にはザフトとも戦わないといけないという事だ」
「ジェネシス、だったか」
ムウの言葉に頷く。
「ああ。地球を滅ぼすのに十分な威力を持ったガンマ線レーザー砲。これがコーディネーター至上主義者であるパトリック・ザラの手にあるというのは危険すぎる」
実際、原作では地球をジェネシスで撃とうとしていたしな。その時はパトリック・ザラの側近らしい男が反逆して止めてくれたが、この歴史でもそうなるとは限らない。
「そうなると、アズラエルの生死に関係なくビクトリア基地に援軍を送るのはやめておいた方がいいんじゃないのか?」
「俺もそれは考えたんだが……そうすると宇宙での戦いが激化して、出なくてもいい死人が大量に出るぞ? だが……そうだな、この件に関してはウズミ代表に決めて貰いたいと思うが、構わないか?」
「何故私に?」
「俺達はオーブと同盟を結ぶと言っても、結局の所この世界の人間
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