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戦国異伝
第百二十一話 四人の想いその十四
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あり義兄弟として」
「これからも」
「頼むぞ」
 幸村自身も笑顔で応える。
「それではな」
「では殿、これよりですが」
「また共に飲みますか」
「うむ、そうじゃな」
 幸村はこのことも笑顔で応える。
「それではな」
「そして今度は茶も」
「それもですな」
「共に飲もうぞ」
「では我等十勇士」
 幸村の心を受け、そのうえでの言葉だった。
「死ぬ時、死ぬ場所は殿と同じです」
「一人として欠けることはありませぬ」
「ですから今も」
「共にいましょうぞ」
 こう話してだった、彼等はこれまで以上に幸村に対して深い敬意を抱くのだった。その敬意はかなり大きなものだった。


第百二十一話   完


                 2012・1・8
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