第四章
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火野と比奈も同じでだ。それぞれこう言うのだった。
「なら。その財団の後ろにいるのは」
「人間でないのなら」
「神」
鴻上の言葉はここでは一言だった。
そして一言出してからだ。さらにこう述べたのだった。
「永遠の時を生きる牢獄に囚われた神なのだよ」
「囚われた神、ですか」
そう聞いてもだ。火野は。
具体的にどういった神かわからず首を捻った。そのうえでだ。
再びだ。鴻上に尋ねたのだった。
「神様が捕まるんですか」
「神を捕まえられるのは神だね」
鴻上は笑って話す。
「そう、つまりスサノオは同じ神に囚われたのだよ」
「神様同士が喧嘩したんですか」
「そう、スサノオは共にこの地球に来たアマテラス、ツキヨミと争い」
その結果だ。どうなったかというと。
「永遠の牢獄に囚われたのだ」
「それでどうしてこちらの世界に介入できるのでしょうか」
エリカはそのことについて尋ねた。
「それが最大の謎ですが」
「神だからある程度の力は牢獄からこちらの世界に及ぼすことができるのだ」
それは可能だとだ。鴻上はエリカに対しても話した。
「それはできる。しかしだ」
「肉体はですか」
「それができない。スサノオが牢獄から出られないのはその為だ」
「ではスサノオは牢獄から出られない退屈を紛らわせる為に」
後藤がだ。ここで気付いたのだった。
「それで常に」
「その通りだよ。スサノオはこちらの世界にいる我々人間に色々と仕掛けてだ」
「そのうえで、ですか」
「退屈を紛らわせているのだよ。それが彼の欲望なのだよ」
そうした欲望もあると聞いてだ。伊達はだ。
少し妙なものを感じた顔になりだ。こう述べたのだった。
「そんな欲望もあるんだな」
「そうですね。欲望も様々ですけれど」
火野もだ。考える顔になり述べる。
「そんなのもあるんですね」
「その通り、欲望の形は一つではないのだよ」
「それじゃあ俺の欲望もあって」
「スサノオの欲望もある」
「それでスサノオの欲望はなんですね」
「見ることが欲望なのだよ」
人間を、ライダーを見る。それが即ちだというのだ。
「そして我々はそのスサノオにどう対するのかだ」
「それはもうな。今更な」
「言うまでもないことですね」
伊達と後藤は鴻上の話に頷き合って述べた。
「売られた何とやらはってな」
「退くのも癪ですしね」
「おそらくスサノオは退いた者には何もしはしない」
鴻上はこう読んでいた。スサノオに対して。
「相手が乗らなければ楽しみにはならないのだからな」
「だからですか」
「そう、そしてそこから退いたライダーは一人もいない」
スサノオの仕掛けたことから逃げた、そうしたライダーはにだというのだ。
「しかし私は君達に無理強いはしな
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