暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーオーズ 心が熱くなるもの
第二章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 何はともあれだった。火野はあらためて比奈と知世子に言った。
「けれどまずはですね」
「そうね。財団のことね」
「あの組織のことを聞かないとね」
「アンクのことも」
 ひいてはだ。彼のこともだった。
「色々聞かないとね」
「そうよね。本当に聞かないといけないことが多いわね」
 こう話してだった。店は知世子が残ってだ。
 そのうえで火野と比奈で鴻上ファウンデーションに向かうことになった。そうして店を出たところでだ。火野はこのことについて比奈に尋ねた。
「ところで信吾さんは」
「兄さんは警察官に復職して頑張ってるわ」
「そうなんだ」
「ええ。けれどアンクのことはね」
「それは覚えてるんだね」
「アンクに乗り移られていた時のことは覚えていないけれど」
 この時はあくまでアンクだ。それなら彼が覚えていないのも当然だった。
 その話をしてからだ。さらに話す比奈だった。
「それでもアンクのことは聞いてるから」
「そうだね。知ってるよね」
「そう。そのうえで警察に戻ってるの」
「お兄さんも元気だったらいいよ」
 火野はそのことに素直に喜びを見せた。そのうえでだった。
 あらためて比奈に頷いた。そうした話をしてだった。
 彼等は鴻上ファウンデーションに着いた。そして会長室に来るとだ。
「よっ、暫く」
「よく来てくれたな」
 伊達明と後藤慎太郎の二人のバーズ達がだ。それぞれ二人に挨拶をしてきた。その中で伊達を見てだ。
 火野はだ。少し驚いた顔になって言うのだった。
「伊達さんもう海外には」
「ちょっとな。バーズの仕事もあるしな」
「だからですか」
「今は日本に留まってな」
 そのうえでだというのだ。
「医者としても頑張ってるさ」
「そうですか。そうされてるんですね」
「俺は同じだ」
 後藤は真面目な顔で火野に答えた。気さくな感じの伊達とは好対象になっている。
「ここでバーズとして働いている」
「そうですよね。じゃあお二人もですね」
「グリードが何時出て来てもいいようにしてるさ」
「トレーニングも行っている」
 そうした準備も欠かしていないと話す二人だった。そしてだ。
 その彼等のところに鴻上の秘書でもある里中エリカが来てだ。火野達だけでなくだ。
 伊達と後藤にもだ。こう言ってきたのだった。
「では会長のところに来られるのですね」
「はい、実はその為にここまで来ました」
 火野は真面目な顔でエリカの問いに答える。
「少し御聞きしたいことがありまして」
「っていうと財団だよな」
 伊達はおおよそだが火野の考えていることを察して言ってみせた。そしてそれはその通りだった。伊達の勘は中々のものだった。それを発揮したのだ。
 それでだ。また言う彼だった。
「あの連中のことはよくわかって
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ