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SAO─戦士達の物語
GGO編
百十六話 温もりと殺人鬼の瞳に映るモノ
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から来る弾丸を警戒しなければならない。案の定目の前に現れたPoHの持つ拳銃の銃口が目の前に現れ……

「っぶね!?」
破裂音と共に弾丸が飛び出す。のを、首を捻ってギリギリで避けると同時に左手に持ったDEで今度は此方から撃ち返す。

「Hmm」
が、打ち出された は、先程自分が行ったのと全く同じ方法で躱される。のを確認しきるよりも早く、腕を引いたPoHがコンパクトな動きで放ってきた軽い斬り下ろしを、今度は正面から右手のナイフが受け止め、そのまま押し切ろうと力を込めかけた所でPoHが距離をとった。

「察し良いねぇ……」
「Ah-Ha お前との時は、ビビりっぱなしなんでな」
「それは俺の台詞な訳だが」
フードの奥で、二ヤッと笑う気配がした。

「ッハ。まぁ、それは良いとしてだ。リョウよ」
「あ?」
「余裕か?」
「はぁ?」
首をかしげて問うたリョウに、PoHは再び問うてきた。

「M-y broski(我が兄弟様よ)、お前余裕か?お前の全力は何処行った?」
「何言ってんだお前。今現在全力すぎて死にそうだっつーの」
「Hey、Hey、Hey。止せよ面白くもねェ。そこいらのコメディアンでももっとマシなjoke吐く」
呆れたように言ったPoHに、リョウは溜息をついて首をかしげた

「あぁ?何が言いてぇのかさっぱり分かんねーんだけど」
「誤魔化すにしてもしつけェな?それとも、お前俺の頭の中がオニオンリングみてぇなもんだと思ってんのか?」
「…………」
既に笑みを消したPoHが、肩をすくめて言ったその一言に、リョウはついに閉口する。
別に、本当にPoHが何の事を言っているのかが分からない訳ではない。以前リョウがPoHと戦闘した際に使用した“集中”の事を言っているのだろう。
別にPoHが言うような余裕が有る訳ではリョウとて無かった。SAO時代からそうだが、実を言うと、不本意ながらPoHの実力と言うのは通常時のリョウとほぼ拮抗していると言って良いからだ。“通常時”と言うのは単純に、リョウにとっての所謂本気を意味する“集中”を使っていない状態の事。使うと、どう言う訳か殆ど無意識的に戦闘に長けた状態になれる。
まぁとは言っても、“集中”と自分で呼んでいるその状態が具体的にどう言う者であるのか、ついこの間までは分かって居なかった。唯なんとなく頭の中がクリアになり、戦う事だけに集中できる。と言うので使用していただけだ。速い話、具体的にどう戦闘能力が向上するかと言われれると……この前までの自分は、はっきりと答える事が出来なかったのだ。今は違うが。

そして……これがどういうものであるか“理解”してから、リョウはまだ一度も“集中”を使った事は無い。だからこそしっかりやり合っている訳だが、まぁしかしてアイリが現在進行形で命がけ
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