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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-18老人と若者
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た。ぼくは、ここミントスで、ヒルタン老人の(もと)で修業を積んでみたい。ですから……勝手なお願いとは、わかっています。どうか、ここで、みなさんとお別れさせてください!」
「おお。いいんじゃねえか」
「ええっ!?」

 決意を込めた言葉に、軽く返され、ホフマンが動揺する。

「ず、ずいぶん、軽いですね!ありがたいですけど、それはそれで寂しいような」
「元々、いつまでって約束でもなかったからな。最後まで連れてけねえこたあ(わか)り切ってるし、今がそうだってんなら、いいんじゃねえか」
「もちろん、寂しくはなりますが。トルネコさんに、とりあえずとはいえブライさんも加わって、戦力は充実してきましたから。今なら、ホフマンさんが抜けても、そう痛手(いたで)にはなりませんし。頃合(ころあ)いとしては、ちょうどいいかもしれません」
「ヒルタンさんとお話ししたときから、ずっと考え込んでたものね。そうじゃないかと、思ってたわ。」
「……ずっと一緒には、いられないものね。ホフマンさんの、したいようにするのが、いいと思う」
「ユウさん……」
「ホフマンさん。短い間だったけど。今まで、ありがとう。」
「こちらこそ……みなさん、本当に、ありがとうございます!」
「おお。頑張れよ」
「頑張ってくださいね」
「目標が見付かって、よかったわね。頑張ってね、ホフマンさん。」
「はい!頑張ります!」
「ふむ。ホフマン殿は、一行(いっこう)を離れられると。この宿屋で、修業されるのですかな?」
「はい!その、つもりです!」
「ならば、臥せる仲間のことを。仲間の神官、クリフトは女性ですゆえ、直接面倒をみられることは、無いでしょうが。気にかけて頂くよう、どうかお願い致しますぞ」
「はい!お任せください!」

 少女が、思い出したように言う。

「これでお別れなら、訓練も、もうおしまいね?」
「あの。もうご一緒できないのに、勝手だとは思うんですが。よければ、明日もう一度だけ、稽古(けいこ)をつけてもらえませんか?」
「うん。また明日、って、約束したものね。それじゃ、また、明日。」
「はい!また、明日!よろしくお願いします!」
「パトリシアとも、お別れなのね」
「いいえ!みなさんがよければ、連れて行ってやってください!」
「でも。大事な子なのに。」
「ぼくは、ここで修業する以上、しばらくどこにも連れ出してやれなくなりますから。他人に任せるにも、誰にでもというわけにはいきませんし。ユウさんたちなら、安心です!どうか、パトリシアをよろしくお願いします!」
「ほんとに、いいの?」
「はい!ユウさんに、お願いしたいんです!」
「うん。わかった。ちゃんと、面倒みるね。ありがとう」
「旅の仲間はまだ増えますし、馬車を使えるのは助かりますね。ホフマ
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