暁 〜小説投稿サイト〜
DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-18老人と若者
[5/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ば、いいかな」
「いや、それはやめましょうよ。ぼくが、怒られます」
「どうして?」
「いや……そもそも、なにを疑うつもりなんですか?」
「……なにも、ないね?」
「でしょう。やっぱり、それはやめましょう」
「うん。そうね」
パトリシアの手入れを終え、手を洗い、食堂に向かう。
顔を揃えた一行に、改めてブライが自己紹介する。
「
先程
(
さきほど
)
、そちらのお
三方
(
さんかた
)
には申しましたが。サントハイム王室顧問にして、アリーナ王子の教育係。魔法使いの、ブライと申す。この
度
(
たび
)
は、
病
(
やまい
)
に
臥
(
ふ
)
せる仲間のため、薬を取りに行かれた王子のため、お
力
(
ちから
)
添
(
ぞ
)
え頂けるとのこと、
誠
(
まこと
)
に
忝
(
かたじけな
)
い。どうぞ
宜
(
よろ
)
しく、お頼み申す」
「あらまあ。そんなお話でしたのね。ご病気なんて大変ですわね、お察ししますわ。それなら、パデキアを取りに行くことになるのかしら。」
「よくご存じですの。ところで、お名前は、なんと
仰
(
おっしゃ
)
るのか」
「あらやだ、ごめんなさい。まずは、自己紹介ですわね。あたしは、エンドールの武器屋の妻、主婦のトルネコといいますの。
万病
(
まんびょう
)
に
効
(
き
)
くという薬草、パデキアのお話は、今日、町で聞きましたのよ。ソレッタに、あるそうですわね。」
「トルネコ殿ですな。お噂は、かねがね。その通り、王子はソレッタに、パデキアを取りに行かれたのです」
「では、私たちも自己紹介を。占い師のミネアといいます。回復と補助の魔法と、武器を少し使えます。どうぞよろしくお願いします」
「ミネア殿ですな。回復魔法の使い手とは、助かりますな。
臥
(
ふ
)
せっておる仲間が、我らの使い手でしたゆえ」
「オレは、マーニャ。芸人だ。ミネアの奴は、弟だ。
独学
(
どくがく
)
だからばあさんほどではねえだろうが、攻撃魔法が得意だ。よろしくな」
「マーニャ殿ですな。ふむ……かなりの
素質
(
そしつ
)
の持ち主とお見受けする。わしとは、
適性
(
てきせい
)
のある
系統
(
けいとう
)
が違うようじゃの。相手によって、使い分けができますの」
「わたしは、ユウ。わたしも、回復と攻撃の魔法が少し、使えるけど。みんなほど得意じゃないし、まだ魔力が少ないから。剣で、戦ってます。よろしく、お願いします」
「ユウちゃん、じゃの。攻撃の魔法とは……
僧侶
(
そうりょ
)
や神官のものでは、無いようじゃの。それでいて、回復の魔法も使え、剣も振れるとは。
類
(
たぐ
)
い
稀
(
まれ
)
なる素質じゃの」
自己紹介が続く中、黙り込み、考え込んでいたホフマンが、意を決したように口を開く。
「ぼくは、砂漠の宿屋の息子、ホフマンといいます。ぼくは、……みなさん。突然、こんな場で言い出すのは、どうかと思うんですが。ぼくは、いずれは親父の跡を継ぎ、立派な宿屋になるのが夢でし
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ