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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-18老人と若者
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さん」
ブライは立ち去り、入れ替わるようにトルネコとホフマンが戻ってくる。
ミネアが、声をかける。
「おふたりとも。次の目的が、決まりました」
「あら、そうなの。どこに行くのかしら。」
「同行される
方
(
かた
)
ができまして。その
方
(
かた
)
のお話待ちですね」
「そう。もう遅いし、あたしたちも少し疲れているし。すぐに出るということは、ないわよね。お話は夕食を取りながら、ということになるかしら。」
「そうですね」
「では、夕食の前に。ぼくは、パトリシアを見てきます」
「わたしも、行く」
ホフマンと少女は、
厩
(
うまや
)
に移動する。
既に宿の者によって手入れは
為
(
な
)
されているが、それぞれパトリシアを
梳
(
と
)
かし始める。
ホフマンは考え込んでいる様子で、
口数
(
くちかず
)
は少ない。
少女が、問いかける。
「あの、ホフマンさん。聞いても、いい?」
「……な、なんですか?ぼくで、わかることなら。もちろんです!」
「もう、起こってしまったことで。もう、どうしようもないって、わかっても。どうしても、受け入れられないの。ホフマンさんは、どうして、受け入れられたの?」
「……ぼくの場合は。はっきり、ぼくにも責任があることですから。ユウさんの場合とは、少し違いますね。ユウさんが
背
(
せ
)
負
(
お
)
っている
運
(
うん
)
命
(
めい
)
は、ユウさんが望んだものでは、ないですから」
「……それは。そう、なんだけど」
「ぼくも、仕方がなかったと、単純に割り切れたわけではないんです。ぼくにも責任のあることだから、きちんと背負って生きていこうと。そう、決めただけで」
「そう。決めれば、いいのかな」
「……うーん。ユウさんがそうしたいなら、口を出せるようなことではないんですけど。あまり
背負
(
しょ
)
い込むのも、どうでしょうか」
「どうして?」
「直接、お話をしたわけではないので、たぶんですけど。ユウさんを守ったみなさんは、そんなことは望んでないんじゃないかな、と。ミネアさんにマーニャさん、トルネコさんも、あまりユウさんに色んなものを
背
(
せ
)
負
(
お
)
わせたいとは、思っていないでしょうし。もちろん、ぼくも。」
「わたしが、
背
(
せ
)
負
(
お
)
ってしまったら。みんな、悲しい、かな」
「それは、そうでしょうね。ただ、ユウさんがどうしたいのかも、大事なことですから。難しいですね」
「わたしが。どう、したいか」
「それと、ぼくの場合は。あの宝石を見た時に、色んなこだわりが、洗い流されたようで。短い時間で吹っ切れたのは、そのせいもあるかもしれません」
「あの、宝石。
信
(
しん
)
じる
心
(
ここら
)
、ね」
「ユウさんにも効果があれば、いいのかもしれませんけど。ぼくと違って、なにかを疑ってるわけではないですからね。それも難しいかなあ」
「……疑え
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