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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-18老人と若者
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うちに
定
(
さだ
)
まり、改めて三人を
見
(
み
)
据
(
す
)
える。
「そうじゃの。そこまで言って頂けるなら、お話ししましょうぞ。実は、共に旅する仲間が、重い
病
(
やまい
)
に
臥
(
ふ
)
せってしまったのですじゃ。わしらの主人、アリーナ王子様が、ひとりで薬を取りに行かれたが、心配で心配で……。」
「仲間が。病気。アリーナ、王子様。」
「……お
主
(
ぬし
)
たちを、心あるお
方
(
かた
)
とお
見
(
み
)
受
(
う
)
けした!どうか、アリーナ王子を探し出し、手助けをしてやってもらえんじゃろうか?」
「アリーナ王子様ってえと、武術大会で優勝したって、あれか。サントハイムの。……手助け、
要
(
い
)
るか?」
「いくら強くても、ひとり旅ではなにがあるかわからないからね。それは、心配だろう」
「今のとこ、
目先
(
めさき
)
の目的はねえからな。行っても、いいか」
「そうだね。ユウは、どうしたいですか?」
「わたし。助けたい。」
ミネアの問いに、少女は迷い無く答える。
更に、問いを重ねるミネア。
「どうして?ユウが、私たちが、なんでも
背
(
せ
)
負
(
お
)
い込む必要は、ないのですよ」
「おい、ミネア。どうした、急に」
「仲間が、病気だったら。わたしも、助けたいって思うから。おばあさんも、アリーナ王子様も。同じだと、思う。助けられるなら、見捨てたくない。」
「ユウが、そうしたいのですね?必要では、なくても。」
「うん。」
「そういう話か。んじゃ、決まりだな」
「おお、ありがたい!では、このばあやめもお
供
(
とも
)
しますぞ!」
「え?おばあさん、が?」
老婆の申し出に、戸惑う少女。
マーニャとミネアも続ける。
「仲間が病気なんだろ?別に、待ってていいぜ。オレらも、まだ他にいるからよ」
「王子様のお顔がわからないから、来てもらえれば助かることは、ありますが。無理はなさらないでください」
「なんの。仲間のことは、宿の者にでも頼んでおけば良いこと。どうせわしがおっても、何もできぬのです。ただ王子の帰りを待ち身を案じ、日々
衰弱
(
すいじゃく
)
する仲間に手を
拱
(
こまね
)
いて、やきもきするのは疲れましたでな。これならば、追いかけたほうがマシというものです。わしも、サントハイムにこの人ありと
謳
(
うた
)
われた魔法使い。王子のお顔を知らせる他にも、お役に立てましょうぞ」
「おばあさんは、強いの?」
「若い者には、まだまだ負けぬよ」
「王子様も、強いのよね。……なら。大丈夫、かな」
「では、よろしくお願いします」
「ふむ。わしは、サントハイム王室
顧問
(
こもん
)
にして王子の教育係、ブライと申す者。よろしく、お頼み申す。わしはひとまず、宿の者に仲間のことを頼んで来ますゆえ。詳しい話は、また
後程
(
のちほど
)
」
「うん。よろしくね、ブライ、さん」
「後でな、ばあ
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