35*昔の話
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い?魔物用の頑丈なやつなんだけど、女の敵を縛り付けるのにも一役買うよ!君達なら安くしてあげるからね!!」
明らかな街単位のいじめにあった。
そしてリリスとレイラ、どんだけ走り回ったらこんなに街を味方にできるんだ?
だがそんな俺達を救おうとしてくれるありがたいお方が現れた。
「あ、あの〜……キース様とガルク様の奥様でいらっしゃいますよね?」
あの依頼を持ち掛けてきた職員である。
「「はい!そうです!!」」
きっとこれは“奥様”と言う言葉に反応したんだな。
異常に返事が早かった。
「あ、あの……ごめんなさい!」
職員はそんな彼女達に、とてつもなく頭を下げた。
「キース様達に口止めされていましたが、キース様達への仕打ちがあまりに酷くて約束を破って申し訳ありませんがお伝えします!彼らがいなくなった原因は私が魔物討伐の依頼をしたからです!!」
……この言い方はまずい!
「実はこの街の近くの森に……」
「つまりガルクと私の仲を引き裂いたのはあなたなのね?」
リリスはそう言いながら、確実に当たれば死ぬ量の雷をバチバチ右手にためている。
「……は?」
「お、おいリリ…」
「キースがいなくなったのは全て、あなたの陰謀だったのね?」
レイラはレイラで確実に殺すため、拳に鉄のついた手袋をはめて臨戦体制をとっている。
「え、あ、いえ…一応役場の……いら…い……」
職員の額には脂汗が浮き出て、顔は真っ青に染まっている。
がたがたふるえている姿は、男のくせになにか小動物的なものにみえた。
そしてそんな彼に彼女達は
「「かけらも残さず、消えなさい!!」」
「「やめろぉぉぉぉぉぉぉ!!」」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
〜ナルミサイド〜
「なんとか頑張って止めたが、グルーデックよりはるかに手強かった」
……本日は、ガルクさんによりランドルフ宅へお呼ばれされてここにいます。
リリスさんとシルバちゃんは王妃様にお茶会へとお呼ばれされたため、いないうちに自分とヤンデレについて語りたいとの事で呼ばれたのですが……
ナニコレ。
てゆーか一部完璧モンハンじゃん。
つか、リアルナルガクルガ見てみたいぞ。
「そして街を出る時には「ガルクさんガルクさん」……なんだい?」
「……あの、言いにくいんですが……最近のシルバちゃんの暴走の押さえ方は……」
自分がこう言うとガルクさんは一瞬ボケッとした後
「……あれ、なんで俺とリリスのこんな話になったんだ?」
あ、だめだこりゃ。
そう思いながら自分はコップ(中身はノンアルコールジュース。お酒は断った)を傾け、喉を潤す。
「……悪い、話が逸れすぎた
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