35*昔の話
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「やっぱり、あいつらには秘密にしておくか」
そう俺がぼやくと、キースが何か思い付いたように顔をあげ、こう言ってきた
「なあなあガルク、いっそ今日からしばらくあいつらを突き放してみたらどうだろうか?」
「ん?どういう事だ?」
「しばらくあいつらとは最低限の会話等以外せずにほうっておくんだ。そしてあいつらも俺らがいない事へと慣れ、今みたいにベッタベタにくっついてくる事はないんじゃないか?」
「……そううまくいくかぁ?」
「昨日なんもいい案がでなかったんだ、だめ元でやってみないか?」
この時俺は他にいい案もなく、だからと言って彼女達が勝手におとなしくなってくれるはずもないと考え、キースの案を採用した。
「……そうだな、他に案もないし、やってみるか」
「よし、なら早速どうしたらいいか細かく決めよう。あいつらなら多少無茶しても大丈夫だろ、毎日“惨めな私をきつく縛って、辱めて下さい”やら“悪い子な私にお仕置きをしてください”だとか言ってる奴らだ、問題はない」
「そうだな、多少ならむしろよろこびそうだ」
こうして、俺達による“リリス・レイラ改造計画”がはじまったので……ん?なんだ?
なに、外道?
どこらへんがだ?
**************+☆
さてさて、とりあえず彼女達の矯正を初めて4日目が経った。
最初はただ俺達の機嫌が悪いと思ってたようだったが、だんだんそうではないと思いはじめたようで、日に日に目に涙をためながら縋るように近付いてくるリリス達を見て、何度もその手をとって抱きしめてやろうとするのをグッと堪え、この日まできたのだ。
そしてその日は、俺とキースがグルーデックを討伐しに行く日なのである。
最近は嫌われたと思ったリリス達が四六時中纏わり付いてくるので、彼女達が寝ている朝早く、日も昇らないうちに街を出発した。
そしてつつがなくグルーデックを討伐して死体をキースと協力して持ち帰……んあ?グルーデックとの戦闘描写?
いや、グルーデック関係ないだろ。
この話の中心は俺とリリスについてなんだから……わぁかったわかった。
全く、君は意外に強情だな。
グルーデックとの戦いは、まず土を魔法で加工して落とし穴を造り、その上に生肉を置いて落ちるのを待ちながら隠れる。
そして落ちた所でキースが頭を槌でぶん殴ったら気絶して、その隙に俺が首を……だからなんなんだい、もんはんって。
まぁとりあえず、だ。
思いの外グルーデックが簡単に罠にかかってくれたおかげで予定よりかなり早く終わったから、街まで死体を運びながら帰ろうとしたのだが、やはり森の奥深く、そう簡単に戻れるはずもなく、その日は森で一泊した。
で、次の日だが、俺達が来た道ならちょっ
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