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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-17商人の町へ
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そうですから!楽しみです!」
「あの、でけえ宿がそうか?相当、貯め込んでそうだな」
「きれいな、宿屋さんね。あそこに、泊まるのね」
宿に部屋を取り、馬車を預けて、改めて町に出る。
「さすが、行き届いてましたね!
応対
(
おうたい
)
にも、部屋にも。どこを見ても、
隙
(
すき
)
がありませんでした!早く、ヒルタン老人にお会いしたいなあ!」
「ヒルタンさんのことも、気になりますが。店が閉まる前に、先に見に行ってもいいですか?ここには、
鉄
(
てつ
)
兜
(
かぶと
)
があるという話ですから」
「もちろんです!先に用事を済ませてもらったほうが、落ち着いてお話もできますし!」
宿で聞いた商店街を訪れ、防具屋を
覗
(
のぞ
)
く。
「ミネアさんは、鉄兜を買うのね。あたしも、買っておこうかしら。」
「そう言えば。トルネコさんは、
木
(
き
)
の
帽子
(
ぼうし
)
のままでしたね。お渡しした
金
(
きん
)
の
髪飾
(
かみかざ
)
りは、どうされたんですか?」
「きれいだし、いいものなんですけれど。あれを
被
(
かぶ
)
って戦うかと思うと、なんだか落ち着かなくて。あたしも力だけはあるから、ちょっとくらい重くても、しっかり
覆
(
おお
)
ってくれるようなのが、いいのよ。」
「……トルネコは、使わない、の?」
「おい、姐御」
「ミネアさんのお話だと、まだお仲間は増えるのよね?次にお仲間になる
方
(
かた
)
のために、あれは取っておいたらどうかしら。」
「そうですね。装備は、自分に合うものが一番ですからね。
仰
(
おっしゃ
)
るとおり、無駄にはきっと、ならないでしょう」
「あとは……
鋼
(
はがね
)
の
鎧
(
よろい
)
があるのね。ユウちゃんがもっと育てば、こういうのもいいでしょうけれど。まだ、早いかしらね。」
「うん。まだ、これでいい」
「じゃあ、鉄兜をふたつ。ご主人、あたしとこちらのお兄さんに、お願いしますわ。」
「いつの間にか、姐御が財布握ってんのかよ」
「僕が管理するより、良さそうだからね。色んな意味で」
「……ちっ……」
武器屋を、覗く。
「あら。
破邪
(
はじゃ
)
の
剣
(
つるぎ
)
を、置いてるのね。」
「トルネコの
剣
(
けん
)
と、同じね。破邪の剣っていうのね」
「そうなのよ。出歩くあたしに、夫が買ってくれた、思い出の剣なの。」
「そうなの。大事な、剣なのね。」
「そうなのよ。威力もあるし、ずいぶん助けられたわ。ユウちゃんにも、いいかもしれないわね。」
「
鋼
(
はがね
)
の
剣
(
つるぎ
)
よりも、すごく強いの?」
「そうねえ。ギラの魔法の効果があるから、あたしみたいに魔法が使えない人のひとり旅だと、かなり役に立つのだけれど。ユウちゃんは魔法が使えるし、マーニャさんもいるし。単純に武器として見たら、鋼の剣より、少し強いくらいかしらね。」
「それじゃ、いい。使い慣れたし、これも大事
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