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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
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あ!南に行きましょう!南のミントスの町には、海に詳しいお年寄りがいて、すごい地図を持っているって話ですのよ!」
トルネコが高らかに宣言し、
舵
(
かじ
)
を切る。
晴れ渡り
澄
(
す
)
み切った青空の
下
(
した
)
、深い
紺碧
(
こんぺき
)
に輝く水面を滑り、船は南に
針路
(
しんろ
)
を取り、海を
往
(
ゆ
)
く。
陸には陸の、海には海の、魔物がいる。
前衛
(
ぜんえい
)
が攻撃するならある程度引き付ける必要があるが、大量の魔物に
甲板
(
かんぱん
)
に乗り込んで来られては、船が
難破
(
なんぱ
)
するまでのことは無いだろうとは言え、派手な攻撃呪文が使い
辛
(
づら
)
くなり、苦戦を
免
(
まぬが
)
れない。
身軽で、自身が攻撃呪文を使うマーニャが、見張り台に立つ。
「この程度の高さなら、すぐ降りられっからな。見てねえもんを言われるより、自分で見て
撃
(
う
)
ったほうが早え」
「そう。疲れたら、代わるね」
「おう」
「日射しが強いですから。ユウは、日焼け止めを塗っておいてくださいね。ひどいと、
火傷
(
やけど
)
のようになりますから」
「うん、わかった」
「オレも、一応塗っとくか。白い嬢ちゃんと違って、そうひどいことにはならねえだろうが。見た目が
資本
(
しほん
)
だからな」
「ぼくだと、防具を着けて登り
降
(
お
)
りするのは、
手
(
て
)
間
(
ま
)
取
(
ど
)
りそうです。やろうとしても、かえってご迷惑になりそうですね。下で、力仕事でもしてたほうがいいですね」
「ホフマンさんは完全に前衛ですから、それがいいですね。ふたりが見張りにつけないときは、私がつきましょう。ふたりほど身軽には動けませんが、真っ先に
前線
(
ぜんせん
)
に出る必要はないですから」
「あたしは、ちょっと登り降りはむずかしそうねえ。できなくは、ないだろうけれど。」
「姐御は、舵があるだろ」
「そうねえ。ずっとついてる必要はないけれど、
放
(
ほう
)
ってもおけないものね。みなさん、悪いけど、見張りはお願いしますね。」
「っと、来やがった。南西から、五体だ。全部吹っ飛ばすほどでも、ねえか。とりあえず撃つが、来たら頼むぜ!」
マーニャが見張り台から、ほとんど飛び降りるようにしてロープを伝って降り、まだ遠い魔物の集団に初級の爆発魔法、イオを放ち、体力を削る。
少女とホフマンに、舵を固定して離れたトルネコの前衛組と、物理攻撃にも参加するミネアが、それぞれの武器と盾を構えて待ち構える。
魔物の群れが、甲板に
脚
(
あし
)
をかけ、乗り込もうとしてきたところを、
先制
(
せんせい
)
して斬り付ける。
既に魔法で体力を削られていた魔物たちは、
敢
(
あ
)
えなく倒れる。
倒れた魔物から、戦利品を回収する。
「あんまり多けりゃ、
悠長
(
ゆうちょう
)
にやってられねえが。
大体
(
だいたい
)
、こんな感じだな」
「そうだね。戦
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