第四章 空白期編
第九十二話 『アングラー達』
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れて楽しんでいる。
「では、私達もいくとしようか、シホ」
「負けねーからな。いこうぜ、クロノの坊主!」
「ああ!」
なぜか勝負となってしまい私達はそれぞれ二手に分かれた。
それからというもの、
「フィィィシュッ!」
士郎が何度も魚を釣り上げては叫んでいる。
その近くで私は少し恥ずかしがりながら魚を無言で釣っている。
そこになのはがやってきて、
「シホちゃんは今日は叫ばないんだね…?」
「あの時は頭に少し血が昇っていただけであって今は正常だからね」
「そうなんだー。またシホちゃんの意外な一面を見れると思ったんだけどなぁー」
「そこは諦めてもらうしかないわね」
「なのはちゃんの話やとシホちゃんは釣りでは人が変わる言うたけどそうでもないんやね。むしろ士郎が変わっとるな」
そう、士郎はもう何度も魚を釣っては叫びを上げている。
まるで童心を取り戻した子供のように。
ヒャッホーウ!と叫ぶのがどうかと思うのよ…。
「…さて、いいかげんヒットしてもいいと思うがその巨大な水棲生物は本当にいるのか?」
「さぁ? でも多分いるんじゃない? 観測されたんだから…」
士郎に適当にそう返しておく。
「そうか。ではもう少し頑張るとしよう。おっと、フィィィィシュッ!!」
「あはは…もしかして私もあの時あんな風になっていたのかな?」
「うんうん。なってたよシホちゃん」
それで私はまた非常に恥ずかしくなった。
それとランサー達の方はどうなっているのだろう?
ちょっと見てこようかしら。
「なのは」
「なに?」
「ちょっとクロノとランサーの方を見てくるから代わりに魚を釣っておいてくれない?」
「…え? 私でいいの?」
「ええ。大体はわかるでしょ」
「うん。わかったの」
「シホ。私もしてみたいので竿をもらっていいでしょうか?」
「わかったわ。オリヴィエ陛下」
それでオリヴィエ陛下にも竿を投影して渡した。
その後、私はその場をなのは達に任せてランサー達の方を見に行った。
そこではフェイトが二人を応援していた。
「クロノ! ランサー! 頑張って釣ってね!」
「おうよ、マスター!」
「任せろ!」
二人は意気込んで釣りをしているが、でも桶の中を見てみると、
「…二人共、あんまり釣れていないわね」
「…ん? シホの嬢ちゃんか。…敵情視察か?」
「ま、そんなところ。で、なにかいいものは釣れそう?」
「ま、ボチボチだな。ここは意外といいものが釣れるからな」
「その割にはあんまり釣れていなさそうだけど…?」
「ばぁか、逃がしてるんだよ。まだ小さいのばっか釣れやがるからな」
「そうなんだ…」
「それよりそっちはいいのか? こんなところでかまけていてよ」
「ああ
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