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WvsA‘s ジ・ビギンズナイト
Wの誕生・はじまりの夜 後篇
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「「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」



それでもWは容赦はしない。再び、跳躍し右の手首から生えた刃で勢いをのせて斬りかかる!!



「ちぃ…」



しかし、ヴィータは紙一重でかわしてみせるも、右の頬に切り傷が一閃走る…。



「「があぁぁ!!」」



「ぐあ!!」



だが、Wは反撃の隙を与えず左足の回し蹴りをお見舞いする。そして、彼女はガードが間に合わず病院の壁に叩きつけられ壁にめり込んでしまった。



「何なんだよコイツ…。闘い方が戦士というよりまるで野獣じゃねえか…。」



ヴィータは朦朧とする意識と痛みの中でそう思った…。





死刑宣告の電子音声が鳴り響く…。すると、Wファングジョーカーの右足首からエネルギーを纏った刃が現れる…。



(こんな…所で…)



ヴィータは死を覚悟した…。





「「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」





Wの必殺技『ファング・ストライザー』がヴィータに迫る…。





(ごめん…はやて…)





回転した飛び蹴りの刃がヴィータに当たろうとした時…























「飛竜・一閃!!」









ガアン!!



「「!?」」





突如、割って入った炎の刃がWファングジョーカーを蹴散らす。



「シグナム…」



ヴィータはほっとした言葉を絞り出す…。そして、彼女の目の前に一人の女性が降り立つ…。ポニーテールのピンクの髪に金色の髪止め。剣を持つ姿は侍を連想させる…。彼女こそヴィータと同じく烈火の騎士、シグナムであった…。



「どうした、ヴィータ?お前がそこまで苦戦しているとは…」



「…」



シグナムが話し掛けるが余程悔しいのか顔を背けてしまうヴィータ…。しかし、微かな声で喋り出す…。



「気をつけろ。コイツ、昨日のと似ているが全く別物だぜ…。」



「?それはどういう事だ?」



ドゴオォォォォン



「「があぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」」



「戦士じゃなくて化け物って事だ!」



シグナムに吹き飛ばされたWファングジョーカーが瓦礫の中から這い出てくる…。



「確かにこれは猛獣も良いところだな…」



頷くシグナム…。そして、Wファングジョーカーの姿をまじまじと見つめる…。
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