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WvsA‘s ジ・ビギンズナイト
Wの誕生・はじまりの夜 前篇
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するアリサとすずか。



「私も戻ろう…。」



そう言って翔子も戻ろうとおもむろに立ち上がる。しかし、



「あ、ごめん!皆、先行ってて!」



なのはが残ろうとする。



「どうしたの?なのは?」



訊ねるアリサ。



「いや、ちょっとね…すぐ追い付くから。」



「ふ〜ん。」



特に気にすることなくその場を後にするなのは以外の一行。



一人残ったなのは。そして、赤いビー玉のような物を取り出す。



「起きてる?レイジングハート?」



『はい、マスター。』



ビー玉に語りかけるなのは。するとビー玉も喋り出した。



「レイジングハート…翔子ちゃんのあれって…」



『ええ、間違いなくロストロギアでしょう…。』



「やっぱり…。」



『マスター、ここは彼女が目を離した隙を狙って確保しましょう。』



「うん…そうだね…レイジングハート…」



しかし、あまり気が進まないなのは。



『辛いかもしれませんが、未知の被害を防ぐためです…。』



「うん…わかってる。」



そう言うとなのはもレイジングハートをしまい教室に戻っていった…。





ちなみに、遅刻で先生に叱られたのは別の話である。























その日の夜…

午後7時15分…



鳴海病院…



フィリップは病室のベッドで半身を起こし、本を読んでいた…。しかし、その本のページは真っ白だ…。



「む…」



ふと顔をあげると周りが暗くなっている事が分かる。

「もうこんな時間か…」



明かりをつけようと病室のスイッチを探すフィリップ。



(でも、おかしい…何故、看護師たちがこない?)



よく考えてみると何かおかしいし、人気も感じられない…。







「この感覚…まさか!?」



窓を見てみると夜空が靄がかかっているようだ…。



「結界…ということは…」



「あったり〜!!」





ズガアアアアアアアン





「!?」



壁を突き破り一人の少女が侵入してくる。



「よお、久しぶりだな…」



なんと昨日、フィリップを追っていたあの追跡者の一人だった。




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