機動戦士ガンダムSEED
0202話
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ムライフルの出力を模擬戦用に調整をしているので問題は無い。では、模擬戦を開始する」
レモンの言葉に頷き、模擬戦の開始を宣言した。その言葉と同時に、M1アストレイがシールドを構えたままビームライフルの銃口をメギロートへと向けてビームを放つ。
1発、2発、3発。
だが、ビームライフルが着弾した場所には既にメギロートの姿はなく、床へと着弾するに留まる。
虫に似た機体構造をしているメギロートは、銃口を向けられた瞬間には跳躍していたのだ。そのまま背中に付いている羽根を羽ばたかせて滑空するようにM1アストレイへと迫っていく。
「この戦場はメギロートに不利だな」
「どういう事かね?」
思わず呟いたその言葉に、ウズミが反応する。M1アストレイのすぐ目の前に着地したメギロートが下から貫くように角を突き出すが、シールドによってそれを防ぐM1アストレイ。
「今見て貰ったように、メギロートは単独で飛行が可能だ。と言うか、それを前提とした戦術プログラムになっているからここのような狭い場所での戦闘は得意じゃないんだよ」
「なるほど。……だが、連合やザフトの偵察衛星がある以上は地上で模擬戦を行う事も出来ないのでな。君達との同盟やあの機体に関しては最大級の機密だ」
なんとか下からの攻撃をシールドで防いだM1アストレイだったが、メギロートの行動はその上を行っていた。なんとシールドの下の部分をその顎で噛み千切ったのだ。シールドには噛み切られた歯形の跡がしっかりと残っているのが生々しい。
「その割には随分と見物人が多いけどな」
「一応、このオーブを動かす者に限らせて貰っているがね」
シールドを噛み千切られるという予想外の事態にアサギも動揺したのか、そのままシールドでメギロートを殴りつけようとする。それを右に左にとちょこまか動き回って回避するメギロート。
「セイラン家もか」
ロゴスと繋がっているセイラン家。メギロートの情報は流れると考えるべきか? とは言え、連合軍のオーブ侵攻までそう時間は残っていない。対処するにしても場当たり的な方法に限られる筈だ。
「あの家は五大氏族だ。このような大事な場面で外すような真似をすればこれ幸いとこちらを責め立ててくるだろう」
ようやく冷静になったのか、アサギはビームライフルを投げ捨ててバックパックからビームサーベルを取り出し、メギロートに向けて振り下ろす。だがメギロートはM1アストレイがビームサーベルを取り出したと見るや後方へとジャンプしてその口から円状のサークル・レーザーを吐き出した。丸いレーザーというMSからしてみれば考えられないその攻撃を回避出来る筈もなく、咄嗟にシールドを機体の前に突き出すM1アストレイ。だが、シールドで機体全てを覆い隠せるはずもない。シールドから
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