彼と彼女の出会いはきっと偶然ではない。
[10/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
んのその、平塚先生は高らかな笑い声をあげ声高に宣言した。
「それではこうしよう。これから君達の下に悩める子羊を導く。彼らを君達なりに救ってみたまえ。そしてお互いの正しさを存分に証明するがいい。どちらが人に奉仕できるか?ガンダムファイト・レディー・ゴー?」
「嫌です」
『Gガンは世代じゃないしな』
雪ノ下は即答、その視線はさっきまで俺に向けていたのと同質の冷たさがある。
「くっ、ロボトルファイトのほうが良かったか?」
「いや、そういう問題じゃねぇだろ…」
「先生。年甲斐もなくはしゃぐのはやめてください。ひどくみっともないです」
雪ノ下。容赦ねぇな、平塚先生傷ついてんぞ。
「と、とにかくっ?自らの正義を証明するのは己の行動のみ?勝負しろと言ったら勝負しろ?君達に拒否権はない」
「横暴すぎる…」
比企谷の言ってる事はもっともだ、この人ただの子供だろ。大人なのはオッパイだけだ。
「死力を尽くして戦う為に、君達にもメリットを用意しよう。勝った方が負けた方になんでも命令できる、というのはどうだ?」
『「なんでもッ?」』
俺達の喜びに満ちた声を聞いた雪ノ下はガタンッと椅子を倒し5m程後ずさる。
「この男達が相手だと貞操の危険を感じるのでお断りします」
『ハッ、お前のまな板のような胸には欲情などするか。平塚先生クラスにまでレベルアップしてから出直してくるんだな』
「な?春夏バカか?なにお前雪ノ下を煽るようなこと言って」
「……こ…のッ……」
「さしもの雪ノ下と言えど恐れるものがあるか…そんなに負けるのが怖いかね?」
意地悪そうな顔でいう平塚先生に雪ノ下は怒りで歪んだ表情で
「……いいでしょう。その安い挑発に乗るのは癪ですが、受けて立ちます。ついでにあの男のことも処理して差し上げましょう」
あれ?雪ノ下さんがすごい笑顔でこっちを見てくるぞ?なんか死亡フラグがたった気がする。
…処理って何されるのかな…
「決まりだな?」
ニヤリと平塚先生は笑い雪ノ下の視線を受け流す。
「あれ?俺の意思は…」
「君と春夏はセットだ」
「そうですか……」
「勝負の裁定は私が下す。基準はもちろん私の独断と偏見だ。適当に、適切に妥当に頑張りたまえ」
それだけ言うと平塚先生は教室を後にした。
残されたのは、俺と何故か落ち込む比企谷と不機嫌そうな表情をした雪ノ下だけ、やがて下校のチャイムが鳴り帰り支度を済ませ廊下に出ようとした雪ノ下が俺に向かって一言、
「勝負の事だけど、手加減なんてしないわ。全力で叩き潰してあげるから覚悟しなさい」
っと人殺しのように冷たい目で死刑宣告し帰りの挨拶も無く教室から出て行った。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ