彼と彼女の出会いはきっと偶然ではない。
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これからはこの思い出を胸に1人でも強く生きていけるわね」
「解決法が斜め上すぎんだろ……」
「でも、それじゃ先生の依頼を解決できてない。もっと根本てきな所を何とかしないと………例えばあなた達が学校やめるとか?」
「それは、解決じゃない?」
『……』
この子マジ鬼畜なんだけど、一体何なの?俺達が何かしたの?なんでいちいち人の心を笑顔で抉るような事言うんだよッ?
それからは耳が痛くなるような静寂だった、その静寂を破るようにドアを荒々しく無遠慮に引く音が響いた。
「雪ノ下、邪魔するぞ」
「ノックを…」
「悪い悪い。まぁ気にせず続けてくれ。様子を見に寄っただけだから」
睨む雪ノ下に鷹揚に微笑むと平塚先生は壁に寄り掛かった。
そして俺達3人を見ると、
「仲がよさそうで結構」
どこをどう見たらそうなる?
「よし?春夏も比企谷もこの調子で捻くれた根性の矯正に努めたまえ。では私は戻る」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」
平塚先生を引き止めようとした比企谷がその手を掴んだ瞬間。
グイッ、ギリギリ
「いたっ?いたたたたたっ?ギブッ?ギブギブッ?」
比企谷の腕が一切の無駄な動き無く、綺麗に極められていた。
「なんだ比企谷か。不用意に私の後ろに立つな。しっかり技をかけてしまうだろ」
『あんたはどこぞのゴ○ゴかっ?しっかり技かけるなよ?』
「あーいてててて、何ですか更正って、まるで俺達が非行少年みたいじゃないですか?だいたいここ、なんすか?」
比企谷が問い掛けると平塚先生は「ふむっ」と顎に手をやり思案顔で
「雪ノ下は君達に説明してなかったか?この部の目的は端的に言ってしまえば、自己変革を促し悩みを解決する事だ。私が変革が必要だと思った生徒はここに導くことにしている。言うならば精神と時の部屋だと思って貰えればいい。
それとも少女革命ウテナのほうがわかりやすかったか?」
『いえ、余計分かりにくいし例えで年齢gあべしッ?』
ドサッ?
またもやノーモーションで人体の急所である水月に拳を叩きこんできた。余りに急な攻撃にどこぞの三下のような悲鳴をあげ膝を着いてしまった。
「……何か言ったか春夏?」
『グフッ……何でもないです』
平塚先生の人殺しのように冷ややかな視線で射抜かれ俺は小声で喋るしか出来なかった。
「春夏、お前いつか死ぬんじゃないか?」
比企谷、そう思うなら助けてくれ。
「はぁ、雪ノ下。どうやら春夏と比企谷の更正にてこずっているようだな?」
「本人達が問題点を自覚していないせいです」
先生の苦い顔に雪ノ下は冷然と答える。
……なんだこの嫌な感じ、つか何で他人に俺の更正
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