彼と彼女の出会いはきっと偶然ではない。
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比企谷 八幡です」
『「っておい?入部とか何だよ?」』
またもや俺と比企谷の思考はシンクロしたらしい、
入部ってなんでだよ?つかここ何の部活なの?
「君達にはペナルティとしてここでの部活動を命じる。異論反論抗議質問口答えは認めない。しばらく頭を冷やせ、反省しろ」
「グッ……」
比企谷は平塚先生の余りの迫力に思わず反論の言葉を飲み込んでしまったらしい。
『平塚先生、基本的人権が守られてないんですけど』
「黙れ春夏、あんなふざけた作文を書く人間に人権などない」
えっなにそれ、凄くコワイ
っと平塚先生のぶっ飛んだ発言に恐怖していると
「というわけで、先程の会話を聞いていれば分かるだろうが彼等はなかなか根性が腐っている。そのせいでいつも孤独な哀れな生き物だ」
せめて人間って言って下さい。
「人との付き合い方を教えてやれば少しはまともな人間になるだろう、彼等をおいてやってくれるか?彼等の孤独体質の更生が私の依頼だ」
平塚先生が雪ノ下に向き直って言うと、雪ノ下は面倒くさそうに
「それなら、先生が殴るなり蹴るなりして躾ればいいと思いますが?」
……なんて恐ろしい女なんだ、躾るって…俺達は犬か何かかッ?
「出来るならそうしたいが最近は少々うるさくてね、肉体への暴力は許されないんだよ」
……あれ?この人さっき思いっきり殴ってましたよね?人体の急所を割と本気で殴ってましたよね?
「残念ですが、お断りします。そこの男達の下卑た目を見ていると身の危険を感じるので」
雪ノ下は両手で胸元を隠しながらこっちを睨みつける、
お前の慎ましすぎる胸など見ていない……すみません嘘です、少しは見ていました。
心の中で反省していると比企谷が慌てた様に
「偏見だ?高二男子がいつも卑猥な事を考えているわけでわない」
『そうだそうだ?』
「…でわ、他に何を考えているのかしら?」
『「…せ…世界平和とか?」』
「……」
どうやら雪ノ下は俺達を全く信用していないらしい。
そんな俺達の様子を見兼ねたのか平塚先生が
「安心したまえ、雪ノ下。その男達は目と根性が腐っているがリスクリターンと自己保身に関してわなかなかのものだ、刑事罰に当たるような事はけっしてしない。彼等の小悪党ぶりは信用していい」
「褒められている様で何一つ褒められてねぇ?違うでしょ?リスクリターンの計算とか自己保身とかではなく、常識的な判断が出来ると言って下さい?」
『そこまで言われる俺達って……』
「小悪党……なるほど…」
『それで納得しちゃうのかよッ?』
雪ノ下は俺達が小悪党という事で納得したのか、うんうんと頷くと
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