彼と彼女の出会いはきっと偶然ではない。
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こぞの決闘者か?」
『クッ俺の必殺技が通じないだとッ?今までこの技を受けた体育教師は可哀想な物を見るかの様な目で俺の願いを聞きいれてくれたのに?ってか平塚先生、遊○王知ってるんですね』
「……休日自宅でやる事が無く暇でね、暇つぶしにいろいろな漫画やアニメを見ていたらハマってしまった、一時期はカードを集めてマイデッキを作っていたほどだ…」
大人の女性が休日に家で、1人で遊○王って…彼氏とか居ないんですか?とは口が裂けても言えない。
誰かッ?誰か早く貰ってあげて、じゃないと余りに可哀想すぎて俺が貰いたくなっちゃうから?
「オホンッ、春夏も比企谷もここまできて悪足掻きはよせ、ほら入るぞ」
平塚先生はそう言うとガラガラーっと戸を開け、ズカズカと中に入って行く
ここまで来てしまった以上はしょうがないと俺と比企谷も平塚先生の後に続く
『先生、一体俺達は何をすれ…ッ?』
言葉を失うとはまさにこの事だと思った。
無造作に椅子と机が積み上げられた教室の窓際に、椅子に座り本を読む少女が居た、本を読んでいるだけ、ただそれだけなのに俺にはその姿がとても神秘的に見えた。
腰の辺りまである綺麗な黒髪、未だ嘗て見た事がないと思える程整った端正な顔立ち、彼女の一挙一動がとても美しく見える。
「あ……」
あの比企谷でさえ彼女の余りの神秘的な雰囲気に魅入られていた。
そんな俺達をよそに平塚先生は彼女が居る事を確認すると、本を読む彼女に話し掛ける。
「やぁ、雪ノ下失礼するよ」
「平塚先生入る時はノックを、とお願いした筈ですが?」
雪ノ下と呼ばれた少女は突然の来訪者に気づくと、読んでいた本に栞を挟み顔を上げその整った顔で平塚先生を見る。
「ノックをしても君は返事をした試しがないじゃないか」
「返事をする前に先生が入ってくるんです」
平塚先生の言葉に雪ノ下は不満げな視線を送った後、チラリと平塚先生の後ろにいる俺達を冷えた視線で見てくる。
「それで、そこに居るぬぼーっとした人達は?」
『ちょっと待て、ぬぼーっとしてるってなんだ?何気に傷付いちゃうだろうが?』
「あら?事実を言ったまでだけなのだけども?もしかして気にしていたのかしら?」
こんの女ッ?
数秒前までこの子マジ可愛いなぁ、ここまで可愛いと性格も可愛いんだろうなぁー。とか考えてデレデレしていた自分をぶん殴ってやりたい。
「彼は比企谷、君と話していたのが春夏、入部希望者だ。
ほら君達、挨拶ぐらいしたらどうだ?」
平塚先生に促され俺と比企谷は渋々自己紹介を始める
『2年F組、春夏秋人』
「同じく2年F組、
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