神として
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たというのだパチュリー?」
「か、神々の戦争・・・。まさか本当にそれが行われるの・・・?」
「ああ、俺と師匠宛にも招待状が来てる。どうやら師匠も今回ばかりは傍観する気は無いらしい」
フランは閃輝の肩に手を掛ける
「ねぇ〜お兄様〜。神々の戦争何〜?」
「ん?簡単に言えば神々のバトルトーナメントさ。数百年に一度だけ行われる神事でね。その神事の頂点に立った神は、永遠に祀られ、史上最大の神と化すらしいよ」
「簡単に言えば神による神の為だけのガチバトルよ・・・。まさか本当にあったなんて・・・。古い書物に少しだけしか記されていなかったからそんなのは空想の産物だと思ってたわ・・・」
パチュリーは頭が痛いのか、頭に手を当てている。
「でもお兄様、覇狼師匠は今までその神々の戦争には参加しなかったのでしょう?何故今参加しようと・・・」
「それはなラウラ。師匠がず〜っと昔、幻想郷の守り神になる前の事さ。師匠はある村の神だった。その村は妖怪と人間が共存する奇跡のような村だった。でもそこに攻め込み、住民を全滅させた神がいるから、師匠は今回の神々の戦争に参加するんだよ」
幻想郷 覇狼の所有地。竜神の地
覇狼は紫から譲り受けた自身の土地へとやってきていた。覇狼は土地を歩いていた。その手には花束があり、覇狼が向う先には一つの祠が建っていた。そこには
『竜の加護を受けし人間と妖怪、此処に眠る』
と彫られていた。覇狼はその祠の前で足を止めて、花を供えて手を合わせた。
『覇狼様〜!今日は何をなさるんですか〜?』
『おお・・・これはこれは覇狼様・・・。今日も村を守って頂き有難う御座います・・・』
『覇狼様!!俺達結婚する事になりました!!』
『覇狼さん〜!レシルさんに乗っても良いですか〜?』
『覇狼さ〜ん!!!』
「・・・。皆さん・・・私にもっとあの時力があれば・・・」
覇狼の目から涙が零れ落ちた。涙は祠の前の地面に落ちて、地面に吸い込まれていった。
「私がもっと気を配っていれば・・・」
覇狼は立ち上がり、空を見上げると、天に掛かっていた雲が割れて、割れた部分から眩い光を放つ竜が舞い降りてきた。その竜は覇狼の前に降りると、頭を下げた。
『覇狼様、衣玖殿が探しておりましたぞ。出来ればお仕事をお願いしたいと』
「おやおや、ではそろそろ一旦天界に戻りますか。乗せていって貰っても?」
『勿論です、お乗りください』
覇狼は竜の背中に乗り、そのまま竜は飛び上がり天へと消えていった・・・
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