第5話 楽園の塔に降りた英雄3
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れ!」
俺はそう叫び、懲罰部屋がある部屋へ走っていた。下に行くにつれじめじめしていき、薄暗くなり不気味になってきた。
その間、いつの間にか最下層についており、周りには部屋が一つもなく一番奥の部屋しかなかった。
タッタッタッタッ!
「はぁはぁ…あれが最後ということは…あの中に!」
俺は一番奥にある部屋まで無我夢中に走った。
タッタッ!
俺は奥にある部屋についた後、中にエルザがいるか確認するため、中を覗いた。
案の定そこには、横たわっているエルザがそこいた。
「エルザ!」
俺はさっき気絶さした神官の服からとった鍵を出し、直ぐに扉を開けた。
ガチャッ
「エルザ!」
俺は鍵を開け、エルザの元まで走った。
「エルザ!助けにきたぞ!エル……!?」
俺はエルザを起こして、エルザの様子を確認した。げど、俺はエルザの顔を見て息を呑んだ。牢やごしにエルザの様子は詳しくは見えなかった。けど、今はわかる。
だから俺は息を呑んだ。なぜなら、
「…な…何だよこれ?何で…何で同じ人間なのに……こんな事ができんだよ!!!」
エルザの顔には、彼女に本来ある筈の『右目』がなかった。
右目だけが空洞になっていた。
俺はエルザの見て泣いた、怒った。純粋な『怒り』。大事な仲間が傷つけられたための怒りだった。
エルザを見ると自然に目から涙がでてきた。
俺は何度も何度もエルザの名前を呼んだ。エルザが返事をするまで
「エルザ!エルザ!エルザ!エルザ!エル…「…ジェ……ラー…ル…なの?」…!?そうだよエルザ!俺だジェラールだ!」
俺の声がとどいたのか、エルザが返事をしてくれた。
俺はエルザの意識がとばないように必死に喋った。
「もう大丈夫だ!助けにきたんだ!」
「…ど……どう…やって?」
俺はエルザがこの質問をしたとき、ここまでの道のりを思い出した。
ここまで来るのに奴等を倒した事は当然。見張りの奴等も全員無力化さした。
俺はその事をエルザにできるだけ心配かけないように明るい口調で言った。
「ここに来るまでにいた神官達は俺が倒した。」
「……え?……」
そして、俺はエルザに最も重要な事を言った。
「エルザ、もう後戻りはできない。」
俺達が自由になるために……
「もう戦うしかないんだ。」
「た…たたか……」
エルザが俺に言葉を返そうとした時、
ガンッ!
「がっ!?」
「っ!?ジェラール!?」
俺は後ろから誰かに殴られて、そのまま地面に倒れた。
俺は誰が殴ったか確かめるために首
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