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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜妖精郷と魔法の歌劇〜
ネタばらし
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ょ、今?」
否、見てすらいなかった。二人してスーパー以下略パフェを争って、熾烈かつ超絶にどうでもいい言い争いを繰り広げている。
その間にも、どうやら世界樹までのガイド役となった様子のリーファは左手を振ってウインドウを出した。
シルフ領内ではどこでも即時ログアウトが可能なので、そのままボタンに触れる。
「あ、待って」
黒衣の少年の声に顔を上げると、キリトはにこりと笑いながら言った。
「───ありがとう」
キリトのその言葉に、リーファははにかんだような笑みを浮かべた。
レンとカグラは、いらついてきて殺気だったような笑みを浮かべた。
リーファはこくりと頷くと、指を動かしてOKボタンを押す。
途端にリーファの体を虹色の光が包んで、徐々にその姿を滲ませて消えていった。
なんとなく消え行くその姿に手を振る一同。
シルフの少女がつい今しがた座っていたその椅子を、キリトがやや呆気に取られながら見ていた。
「───どうしたんだろう彼女」
訊いてきたキリトの顔を一瞥して、レンとカグラは顔を見合わせて嘆息した。アイコンタクトで言葉を交わす。
───鈍いねー。
───鈍いですね。
キリトの肩の上で、親譲りの鈍さを発揮するユイも首を傾げた。
「さあ………。今の私にはメンタルモニター機能がありませんから………」
「ううむ。まあ、道案内してくれるって言うのはありがたいな」
「マップなら私もわかりますけど、確かに戦力は多いほうがいいですね。でも………」
手の平サイズのピクシーが静かに立ち上がって、キリトの耳に顔を寄せて言った。
「浮気しちゃダメですよパパ」
「しない、しないよ!!」
泡を食ってぶんぶん首振るキリトの肩から飛び立つと、ユイは再びテーブルの上に着地して食べかけのチーズクッキーを両手で抱え上げた。
「くそう、からかいやがって………」
愚痴りながら、キリトは憮然とした表情でハーブワインのボトルを直接呷る。
そして───
「んで、何でお前らがここにいるんだ?レン、カグラ」
言った。
ずるずるとハーブワインをストローで吸いながら、レンは打って変わって冷めたような眼でキリトを見た。ゾクッ、とキリトの背筋を訳のわからない悪寒が這いずった。
レンはただ見ているだけだ。
笑っているわけでもなく、嗤っているわけでもなく、嘲笑っているわけでもない。
ただ、見ている。
静かにキリトを見ている。
言うなれば、モノを見定めるような二つの眼。
ただそれだけのことで、キリトは途端に動けなくなった。脚のつま先から、人差し指の先端までピクリとも動かせなかった。この
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