暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic5魔法少女リリカルなのは、始まりますっ〜The FooL〜
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ードが巻き起こした騒動をこの身で改めて体験して、その思いが強くなった。ユーノ君にとりあえず無事であることを告げて、私はお礼のリクエストの話に戻した。
『ユーノ君。さっきの続き。お礼のことなんだけど・・・。ジュエルシードの回収、私にも手伝わせて』
†††Sideなのは⇒ルシリオン†††
はやてとの朝食途中で突発的なジュエルシード覚醒を感じ、はやてに謝りながら急いで全部食べ、ジュエルシード騒ぎに出張ることになった今朝。そこで見たのは、廃車同然にスクラップなユーノスロードスター。ジュエルシードを取り込み、無人で暴走していた。
願いは何なのか判らなかったが、事故車っぽいことから走り足りないとかもっと速く走りたいとか、その辺りのものに違いない。被害が拡がる前にジュエルシード回収に移り、そこで魔導師となっていたなのはと邂逅した。まだド素人だったためほとんどスルーしていたが、最後の最後で絡んできた。
――ジュエルシードは人助けの為に貰っていく――
情に訴えるようなことを言ってみたが、なのはがそれで止まらないことくらい百も承知だ。しかしお人好しはこの世界でも変わらないな。とは言え、冷めたなのはというのは見たくないが。
「ただいま〜」
「おかえり〜、ルシル君」
自室の方から出て来たはやての膝の上には空になったはやて用の洗濯物籠。洗濯物を干し終えたばかりということか。私も自分の物を干さないとな。とその前に。テレビをつける。チャンネルを変えていると、早速ジュエルシード騒ぎのことが速報として放送されていた。
やはりユーノスロードスターは廃車だったもので、処分工程直前に工場から消えたというもの。運悪くジュエルシードが工場に落ち、車の願いを叶えてしまったんだろう。ニュースでは、誰かに盗まれそのまま暴走させたとか、ドライバーが乗っていなくて心霊現象だとか、と騒いでいた。
「ルシル君。もしかしてこの事故・・・魔法関係・・・?」
「ああ。ついさっきまで現場に居た」
「怖いなぁ・・・。ルシル君。あんま無茶したらアカンよ?」
「判ってるよ。それじゃ私も自分の洗濯物を干してくるよ」
テレビを消す前にチラッと見えた、車に衝突されて停車していた聖祥大付属小学校の送迎バス。なのはの家族がどんな反応をしているか、想像するだけで怖いな。あとアリサとすずかも。
(とりあえずジュエルシードは回収できた。今日はそれで良しとするか)
†††Sideルシリオン⇒なのは†††
『――そう。その魔導師がそんなことを・・・』
『うん。あ、でもだからと言ってジュエルシードを盗っちゃうのはどうかと思う』
学校帰り。お稽古のあるアリサちゃんとすずかちゃんと別れた私は今、真っ黒な魔導師さんのことを、ユーノ君に改めて話して
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