暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic5魔法少女リリカルなのは、始まりますっ〜The FooL〜
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ることも出来ないし。“レイジングハート”を手に取って、「あの車を停めるために力を貸して、レイジングハート」そうお願いする。
≪もちろんです。マイマスター≫
えっと、変身するときの呪文は・・・って、さっきまで憶えていたのにど忘れしちゃった! 頭を抱える。「えっとえっと・・・、あっ、風は空に? 星は天に?」途中の部分しか思い出せないよ〜(泣)。落ち込んでいると、
≪問題ありません。バリアジャケット展開します≫
変身の呪文も唱えてないのに“レイジングハート”が変身させてくれた。
「ありがとう。ごめんね、呪文忘れちゃって・・・」
≪いいえ、お気になさらず≫
なんとか変身も出来て、えっと、次は・・・。
≪警告。強力な魔力反応が接近中≫
“レイジングハート”がそう教えてくれた。さっきの無人の車かと思えば、魔法使い歴24時間にも満たない私でも判るくらいに別の「何か来る・・・!」強い力を感じてゾクッてなった。無意識に空を見上げる。車が走って行った方に向かって飛んで行く銀色の光。
「あれは・・・」
≪魔導師です。おそらくこの結界を展開した魔法使いでしょう≫
「ユーノ君の他に魔法使いが居るってこと・・・!?」
ユーノ君にこのことを訊いてみたいけど、変わらずに念話が繋がってくれない。
≪念話及び通信が妨害されています。この結界の有する効果の1つだと思います≫
「そんな・・・」
やっぱりジュエルシードを探しているんだよね。だったら私とユーノ君にとって・・・敵、なのかな・・? 判らないけど、今やれることをしないと。車と魔法使いさんが向かった場所へ走り出す。すごい速さで走り回る車と、空を飛ぶ魔法使いさん。そして懸命に足を使って走る私。なんだろ、何か切ない。
≪飛行魔法を使いますか?≫
「えっ!? 私も飛べるの!?」
≪相応に難度の魔法ですが、マスターならばきっと≫
こんな時なんだけど、テンションが上がる。空を飛ぶ。それはやっぱり憧れだから。早速“レイジングハート”に空を飛べる魔法をお願いしてみる。
≪Flier Fin≫
靴の外側に桜色に輝く魔力の小さな羽が生えると、何かこう体が軽くなったような感じがした。トントンとステップを踏んで、いざ飛び立とうと膝を曲げてグッと地面を蹴った瞬間、フワッと浮遊感が私を襲った。地面から体が浮いて「わぁ、本当に飛べた♪」私は本当に空を飛べることが出来たんだと感動しちゃう。
嬉しくて歓声を上げてると「わわっ」ちょっとバランスを崩しちゃった。でもすぐに整える。けどまた崩れる。空を飛ぶのって結構難しいかも。少しずつ空を飛ぶ感覚を掴んでいって、ようやく体勢が崩れるのを抑えることが出来た。
≪お見事です≫
「ありがとうレ
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