第73話 =世界樹攻略=
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!」
俺の上に暗黒のヤリが一本出現し、そのままキリトを囲むように飛んでいる一匹に向かって突撃していく。
「リーファ!!…行っけぇ!!」
「任せてっ!!」
デモンズランスはそのまま飛んでいき、狙っていた一匹に当たると爆発、闇の爆発のようなものを生み出して周りにいた騎士の少しも巻き込み、はっきりとキリトのリメインライトが確認できた。その間をふさごうと妖精騎士も動くがその間にリーファが入り込んでキリトの救出に成功し、一気に下降してくる。
「しつこいんだよっ」
向こうはプレイヤーを殺すという命令しかないのか急降下したにもかかわらず数匹がリーファの後をおって降下している。俺はその間に入って剣を一振りし爆散させる。
「リクヤ君っ」
「はぁぁッ!!」
さらにリーファに近づく騎士を一気に屠り、ついでにライトニングを喰らわせる。
「リーファちゃん、こっち、リクヤ君も!!」
サウスが道を示してくれたおかげで最高速度で光の矢が2,3本刺さることや剣がかすることもあったが比較的安全なルートを通ることが出来た。だが、その先頭にいたサウスでさえもあの攻撃のせいでHPバーを大きく削られており、俺もリーファも同じくギリギリ…もうすぐでキリトと同じ姿になるところだった。
「……危な…かった…」
軽くパーティのHPを小回復させる術「ピクシーサークル」の詠唱をして皆を回復させてからもう一度樹の上を見上げる。一体一体の強さは確かにボスよりかは弱い…でも数が多すぎたのと「この世界は死なない」という気持ちから来たこの世界をなめていたというのが現したのがこの結果…。
「き、キリト君!?」
悔しがっていると突然リーファの叫び声とともに隣で地面を踏む小さな音が聞こえてきた。
「…ありがとうリーファ、サウス……。でも、もうあんな無茶はしないでくれ…。俺は大丈夫だから……これ以上迷惑はかけたくないんだ」
「だな…助けてくれたのは嬉しいけど……ここからは俺たちの問題だ」
グランドクエストを攻略する、という目標ならよろこんでリーファとサウスの力も借りれそうだが今からやろうとするのはそんな立派なものじゃない。
「待ってよ!!2人だけじゃ……」
「それでも…俺とキリトは進まなきゃいけないんだよ……あの先に…!」
「でも、わかってるんじゃないの?…2人だけじゃ無理だって」
確かにサウスの言うとおり絶対に2人じゃここを攻略するのは不可能だ。それでも何度でもここに挑戦して倒れてまた挑戦して…というサイクルを止められるわけもない。
「…けど!!」
「もう……もうやめて……いつものキリト君に戻ってよ……。あたし…あたし…」
キリトの否定しようとした声にリーファの声が重なる。
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