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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
2学期の始まり
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なんでしょうか。

「それにしても二人ともすごい緊張感でしたね」

「そうか? いつもあんなんだけど」

「私はいつも殺すつもりでやってるけど……」

「千歳? 物騒なこと言わないでくれる?」

 いやいやいや! 江本候補生そんな気じゃなかったんですか!? 二人の緊張感は本物でしたよ!

「どう? カルラさんも一緒にやる?」

「さっきの見たら一緒に出来る気がしませんよ。それにあの『陽炎』って一体」

「あれ、『陽炎』のこと言ったっけ?」

「さっきは一般回線になってた」

「げ、気付かなかった……まあ『陽炎』は千歳の必殺技みたいなもんだよ。さっきの見てたなら……いや、見れなかったら分かるかな。僕もよくは分からないけど目にも止まらない抜刀術ってことだと思うよ」

「分かると避けられるから教えない。奢ってもらえる確率が減る……」

 何でも二人は勝った方が奢ってもらうっていう約束をしているらしいです。それはまあ見てれば分かりましたけど。

「まあその内破るさ。最近負け越してるからね。あ、やばい。そろそろバスケ部の集会の時間だ。」

「ん、私も剣道部行かなきゃ……」

「悪いねカルラさん。また今度やろう」

「え、ええ……」

「響、今日は……」

「分かってるよ! 奢ればいいんだろ!」

 そう言い合いをしながら二人はアリーナを去っていきました。あの……見せつけられた私の絶望感は一体どうすれば……それに江本候補生の機体についても聞きたかったのに何も聞けませんでしたし、どうすればいいんでしょう。不完全燃焼です。

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