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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
2学期の始まり
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「は? 入ってきたに決まってるじゃない!」

「な、何!?」

 昼休み、開口一番鈴さんの叫びに箒さんが驚きの声を上げました。ちなみに一夏さんは生徒会室に抗議に言ってくると言って今日は一緒にいません。元々は箒さんが自分は剣道部に入っているからと言ったところからの発言でしたが、その発言を待っていましたと言わんばかりに他の人たちも食いつきます。

「アタシはラクロス部」

「私はテニス部ですわ。何せテニスは淑女のスポーツと言えるスポーツですから当然ですわよね」

「僕は料理部。日本の料理って前から興味あったんだよね」

「茶道部だ。教官が顧問だからな。丁度いい」

 セシリアさんがテニス部、シャルロットさんが料理部と言うのは分かるんですけど何と……あのラウラさんまで。しかも茶道部。理由がラウラさんらしいのは良いとして、しかし皆さんこれ幸いとばかりに部活に所属しますね。これは今回私は被害を受けないで済みそうです。何せ私は帰宅部ですから今回のイベント一切関係ないですしね。

「そう言えば何でカルラは部活に参加しないの?」

 シャルロットさんが疑問の声を上げます。ああ、そう言えばまだ勘違いされたまんまなんですよね。ここはこの件ではっきりさせておくべきですね。そうすれば今後も勘違いされないで済みます。

「ですから私は前から言っている通り一夏さんことがす……」

「あああああ! いたあああああああああああああ!」

 食堂の入り口から聞こえた声にその場の全員がそちらを向きます。その場には相川さんが私の方を指さしていました。その声と共に廊下に控えていたと思われる一年生2人とともに相川さんが突進してきます。え、え? 何々!?

「ごめん、ちょっとカルラさん借りるね!」 

「え? ええ!?」

「連行!」

「「了解!」」

「ちょ、ちょっと!?」

 相川さんの後ろに控えていた女子たちに文字通り持ち上げられて有無を言わさず私は連行されます。そしてそのまま連行されたのは事務室の前の廊下の曲がり角。事務室の前では午前中の一件のせいで部活に入ってない人たちがそれぞれ自分に合った部活に入るために申請書を出すためにごった返しています。またそれを狙った部活勧誘もかなり激しいご様子。それぞれの場所ではちょっとした騒動も起きています。
 その場所で相川さんが私の手を握って真っ直ぐ目を見てきました。

「カルラさんって部活入ってないよね!」

「え、はあ、まあ」

「お願い! ソフトボール部に入って!」

「「お願いします!」」

 あー、なるほど。そういうことですか。他の代表候補生の人はもう部活に入っていて入ってないのは私だけだったと……入ってないことが逆に
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