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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第二十九章 開戦
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と灯のストレートな発言に、美兎の心に亀裂が入った。
 何故か硝子にひびが入ったような、そんな音が聞聴こえ、近くに合った木の根本へ美兎はふらふらと歩き。そして体育座りで尻を付く。
「……はあ、だから私って駄目なんですよね。学級委員なのに皆からはそのことを忘れられ、遠足の時なんか一人で張り切って空回り。クラスをまとめようとしても誰も言う事を聞いてくれず、挙げ句の果てに巫女候補としての人気のが後輩全員に抜かれる始末。……ふふ、笑えますよね……」
「や、闇堕ちですわ。どうするんですの、こうなった美兎は当分ダークのままですのよ。ここで闇堕ちは場違いと言うか、ありえないと思いますわよ」
 ――グサッ。
「こうなったら手、付けられないネ。うち、関わりたくないヨ。関わったら最後、その人も終わるからナ。なんでこんなに心、弱いか知りないネ」
 ――パリパリ。
「空子殿は良心で闇堕ちしてしまった美兎殿に関わり、その恐ろしさを身をもって体験してるで御座るからな。いやはや、拙者も勘弁で御座るよ。このような者の世話は面倒なのでな」
 ――パキッ。
「太っている自分はからしてみれば、自覚あるとダメージも相当ですからね。仕方無いと言うか、なんと言うか。まあ、後輩に抜かれたらお仕舞いかと」
 ――パリーン。
「何でこう傷付けるのが好きなのかな」
「さあな。既にこういうパターンが出来ているからではないか」
 自分達は関係無いと、グレイとルヴォルフは互いに笑い合った。
「やみおち、美兎。……おそろしい」
「大丈夫よ、美兎はあんなのに負けはしないわ!」
「「お前が言うな!」」
 自分は美兎の味方だと言わんばかりに、ハッキリと言う灯に対し皆はツッコんだ。
 当の本人は自覚はしてはいないようで、余計にたちが悪い。
「私はーかわいそうなあー、女ーのー子ー。……ふふふ」
「木、木に向かって歌ってますよ。マジ怖いんですけど」
「大丈夫よロロア。近寄らなければ無害だから」
「無害と言われましても、見ているだけで心が参りそうなんですが。恋和も含めて殆どの人、耐性付いてますねえ」
「ならここはセーランの出番じゃなあい?」
「あ、俺?」
 灯に言われて、セーランは自分を指差す。
「なんで俺が、さすがに今の美兎は止められねえぞ。てかまず、この状況下でやることじゃねえ」
 そう、今は日来の周りに無数の戦闘艦が飛び交っている。
 砲撃により会話中もかなり揺れており、前の戦闘により砲撃を受け、当たり所の悪かったところが黒煙をまだ上げている。
 少し経てば突入の時間に入るため、さすがのセーランも覇王会会長の責務は果たさなければならない。
 それなのに周りはどうにかしろと、そういう視線を送ってくる。
「全くしょうがねえなあ、俺を一人にさせないためにお前ら強くなったん
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