第10話
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「やっぱ掛け声はこれでしょ。 【ハッシュ】――薙ぎ払え!!」
パォォォォォォォォ
つい今しがたまでセシリアがいた地点から水平一直線に上空から光が降り注ぐ。 先ほどまでの圧倒的な極太ビームではなく、威力が心配になるほどの細い閃光に観客達からは失笑の声が聞こえた。 しかし、緊急回避を行ったセシリアは別のことを思う。
(あんなものが当たったら蒸発してしまいますわ)
セシリアの言葉は勘によるものであったが、セシリア自身は確信を持っていた。
――そして、それが現実のものとなる。
最初は風音の砲撃が外れているのだと思っていた。 まぁ、あれだけ細いビームだしな。 当たらなくても仕方ないだろう。
しかし、一緒に観戦している千冬姉は違った感想を述べた。
「あいつめ……、なんてモノを持ち出して来たんだ。 おい、お前ら、衝撃に備えておけよ」
正直意味がわからなかった。 あんなもの? 衝撃? 外したビームは既に消えているので衝撃も糞も無いだろう。
そう思っていたんだが、いつのまにやら復活していたバカが間に入ってきた。
「そうだぜ一夏。 あれが俺の考えているものと一致するとすればかなりの衝撃が来るはず。 だよなちh「黙れ」」
メキョ!!
おぉい、千冬姉。 いくらなんでも角はダメだろ角は!! しかも脳天じゃなくて顔面に水平はまずいだろ……。
「ふん、何やら面倒くさい発言をしそうだったのでな。 ちょっと強めにいかせてもらった。 なんだ織斑。 文句があるなら言え? お前にも同じモノをお見舞いしてやる。 なに、気にするな。 ちょっと絶対防御が発動するぐらいだ」
いやいやいやいや、そんなもん生身でくらったら死ぬでしょうが。
「なら、いらんことは考えるな。 そら、きたぞ」
千冬姉の言葉と共に視線をモニターに戻す。 あれ、なんだ? 風音のビームが当たった場所がなんか盛り上がって……、しかも赤くなって……。
ズドォォォァッォォァオォオオオオオオオ!!!!!!!!!!!
次の瞬間には激しい衝撃が俺たちを襲っていた。 下から突き上げられるような衝撃に立っていることができず、膝をついてしまう。 箒も山田先生も同様に、御神に至ってはポンポンはねて天井と地面を行き来している。
そんな中でなぜ平気で腕を組んで立っておられるのでしょうか、うちのお姉さまは……。
ホントににんg「人間だが?」ヒイッ!!
今、心読んだよね絶対ィィィィ。 しかも先読みでェぇぇ!!!
「……お前の顔にデカデカと書いてあるぞ? 一体いつになったらその読みやすい表情を改めるんだ、お前は?」
風音の攻撃は、アリーナの大半の人間を転げさせる程に
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